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 受賞者氏名:中島謙一
 受賞年月日:平成21年3月28日
 賞の名称:澤村論文賞 (日本鉄鋼協会)
 受賞対象:New EAF dust treatment process with the aid of strong magnetic field

 受賞者からひとこと:
 このたび(社)日本鉄鋼協会より,学術上・技術上有益な論文に与えられる「澤村論文賞」を授与されました。授賞対象は,「NEW EAF Dust Treatment Process with the Aid of Strong Magnetic Field」となっておりますが,LAMS(Lime addition and Magnetic Separation Process)と名付けた製鋼工程から発生するダストからの亜鉛回収エコプロセスに関する研究です。このプロセスは,従来型のコークスを利用した還元処理と再酸化反応を利用した亜鉛回収プロセスと比較して,コークスが不要となるため二酸化炭素の発生量の削減を期待できる技術です。このような技術開発においては,材料技術に係るミクロな視点と環境問題を考えるマクロな視点が必要不可欠であると考えております。今後も材料科学と環境の二つの視点から研究活動に取り組んでいきたいと思っております。


 受賞者氏名:肴倉宏史
 受賞年月日:平成21年3月31日
 賞の名称:日本鉱業協会賞 (日本鉱業協会)
 受賞対象:非鉄スラグ製品の有効利用におけるリスク解析調査

 受賞者からひとこと:
 路盤材やコンクリート骨材などとして非鉄スラグ製品が一般環境中で利用される際の,短期および長期的なリスクの可能性について,現場調査や室内試験を組み合わせながら,様々な角度から検討を行った解析調査の成果に対して評価をいただきました。鉄鋼スラグ,非鉄スラグ,石炭灰などの産業副産物や廃コンクリートなどの建設副産物は発生量が膨大であるため(合計すると年間約1億トン。さらに,建設発生土は約3億トン),十分なリスク管理をしながらの循環利用の仕組みを作らなければなりません。本調査は,そのためのリスク評価の礎となる考え方と具体的手法を示すことができたものと自負しています。


 受賞者氏名:肴倉宏史
 受賞年月日:2009年5月25日
 賞の名称:廃棄物資源循環学会奨励賞 (廃棄物資源循環学会)
 受賞対象:廃棄物に対する真摯な研究

 受賞者からひとこと:
 循環型社会の形成に向けて,日々大量に発生する多様な廃棄物や副産物を,安全性を確保しながら円滑に利用を進める必要があります。今回の受賞は,廃棄物や副産物を建設系再生製品として利用するための環境安全評価方法を開発し,廃棄物資源循環学会における規格案として提出した成果を認めていただいたものです。また,当学会の研究発表会代表幹事として中心的に貢献していることに対しても高い評価をいただきました。受賞を励みに,資源循環・廃棄物処理の理想的な姿を追求し,その実現に向けて社会に少しでも貢献していきたいと思います。