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—土壌・地下水汚染研究の現状と方向—

「第19回全国環境研究所交流シンポジウム」

久米 博

 平成16年2月18~19日にかけて「土壌・地下水汚染研究の現状と方向」をテーマに,第19回全国環境研究交流シンポジウムを当研究所の大山記念ホールを会場として開催した。この全国環境研究所交流シンポジウムは,「環境研究に関する研究発表,意見交換を通じて地方環境研究所(以下,地環研)と国立環境研究所(以下,国環研)の研究者間の交流を図り,共同研究等の新たな展開に役立てると共に,環境研究の一層の推進を図ることを目的とする(全国環境研究所交流シンポジウム実施要領)」という趣旨で実施しているもので,第1回の昭和61年以来,毎年,第4四半期に開催している。なお,当初は「全国公害研究所交流シンポジウム」との命名で始まったが,「公害」から「環境」へという時代のすう勢に合わせて,「全国環境・公害研究所交流シンポジウム」,そして現「全国環境研究所交流シンポジウム」とその名称が変遷している。

 今回のシンポジウムテーマの設定に際しては,土壌汚染の状況の把握,土壌汚染による人の健康被害の防止に関する措置等の土壌汚染対策を実施することを内容とする「土壌汚染対策法」が,平成14年に成立したことと,昨今の地下水汚染についての関心の高まりから,土壌・地下水汚染関係を取り上げた。当日のシンポジウムは,添付したプログラムに示されたように,国立環境研究所化学物質環境リスク研究センターの中杉修身センター長による,土壌・地下水汚染研究の現況と問題点ならびに今後の方向についての特別講演に始まり,それぞれ重要なテーマを持った4つのセッションにおいて活発な討論が行われた。

 なお,シンポジウム両日の延べ参加者は170名に昇り,シンポジウム終了後の見学会にも32名の参加を得,土壌環境実験等の所内研究施設を見学して頂いた。

 (くめ ひろし,前研究企画官)