ユーザー別ナビ |
  • 一般の方
  • 研究関係者の方
  • 環境問題に関心のある方

「第17回地方公害研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会」報告

清水 明

 平成10年2月5日(木)の午後,当研究所中会議室において第17回地方公害研究所と国立環境研究所との協力に関する検討会が行われた。これは国環研と地方公共団体の公害・環境研究所(地公研)との間の研究協力を有効にし,かつ交流を深めるために,毎年この時期に開かれているものである。第17回を迎えた今回は,地公研側から全国公害研協議会(全公研)の藤島会長(長野県衛生公害研究所)はじめ,副会長,常任理事,支部長計13名(内代理1名)全員,国環研側からは石井所長はじめ12名の幹部職員の出席があった。

 国環研所長,全公研会長,それに来賓として迎えた環境庁企画調整局環境研究技術課の石川課長からの挨拶の後,議事に入った。

 議事は国環研の堀内総務部長が司会を務め,はじめに環境研修センターの概況が説明された後,全公研からの議事が行われた。

 まず,背景として地公研が抱える問題点について藤島会長から概要が説明され,次いで地公研の要望事項について,ひとつずつ以下の順に議論された。

(1)ダイオキシン類の分析測定等に関する技術援助について,
(2)共同研究について,
(3)情報提供について,
(4)研究の支援について,
(5)研修について,
(6)その他

 今回は議事運営にあたり,特に報告事項等を可能な限り切り詰めて議論の時間を多く配分し,それぞれの要望事項について丁寧に議論を進めるように配慮された。その結果,各問題について相互に理解を深めるとともに,その解決に向けての方向や手がかりに関しても,かなり詳細な点まで率直に話し合われ,今後の研究協力をより緊密にしていく上で意義深い会議となった。

 翌日の見学会では,研究本館III棟において地球環境研究センターの事業の概要,NOAA衛星受信設備,化学物質管理区域について,さらに環境遺伝子工学実験棟,系統微生物保存棟の見学が実施された。

(しみず あきら,研究企画官)