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 このニュース紙面や研究発表会などを通して所内の研究を広く浅く目にしていると,「このつくばの片隅の単一の研究所が持つ守備範囲の広さは感動ものやな」と素直に感じ入る一方で,同じ研究所スタッフでありながら他の部・グループの研究内容を見る時の距離感は大きく,ガイアのレベルから原子のレベルまでのその「スケーリング」の多様さに眩惑されて困ってしまいます。

 ところで最近,出版物や研究論文の中に「複雑系」「カオス」といった文字を目にする機会が増えているような気がしますが,これらの概念には,スケールの異なる事象を同じモードで説明できる可能性が秘められているようで,なかなか興味深いものがあります。スケールの違いで隔てられた,よそ様の研究畑をいそしく覗き込むことによって,自分自身の研究対象を理解するうえでのヒントが見つかればもうけもの,と考えてみるこの頃です。もちろん,カオスの度合いがますます高まる危険性も承知のうえですが。

 環境研究に関する多彩な内容の記事をどしどしお寄せ下さい。 (Y. K.)