(1)水環境修復のための有用微生物の機能強化・製剤化と高機能浄化システムの技術開発
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| 〔代表者〕 |
地域環境研究グループ:稲森悠平 |
| 〔分担者〕 |
地域環境研究グループ:水落元之
東北大学大学院工学研究科:須藤隆一
東京農業大学応用生物科学部:高橋力也・藤本尚志
筑波大学応用生物化学系:松村正利
千葉県立中央博物館:林 紀男 |
| 〔期 間〕 |
平成9〜12年度(1997〜2000年度) |
| 〔目 的〕 |
水環境修復を図る上では有用微生物としての細菌類,原生動物,微小後生動物の生理,生態学的機能を最大限に発揮し活用することが重要とされている。特に閉鎖性水域の富栄養化を防止する上で,処理水をBOD10mg/l以下,T-N10mg/l以下,T-P1mg/l以下にまた,微量化学物質による汚染を防止する上では,有害化学物質を高度に処理することが極めて重要な位置づけにある。本研究ではこのような点を鑑み,窒素除去に関わる硝化細菌・脱窒細菌,リン除去に関わる脱リン菌,難分解性物質分解菌,汚泥の減量化・処理水の透明化に貢献する原生動物・後生動物の高密度培養法の確立と,これらの細菌・微小動物を効果的に定着させ得る担体を活用した生物処理反応槽への高密度定着化ならびにのう子化,脱のう子化のための適正条件及び増殖促進因子を固定化するための実用化研究を行い,高機能浄化システムの技術を開発することを目的として推進する。本年度は,有用微生物の高密度定着化のための適正担体の活用について検討を行った。 |
| 〔内 容〕 |
生物学的窒素除去の律速因子である硝化速度を支配する硝化細菌のNitrosomonas属,Nitrobacter属を抗原・抗体反応で認識する手法を用いることの生物処理反応槽における硝化細菌の現存量の把握ならびに担体を活用した硝化細菌の高密度定着化への有用性を明らかにすることができた。
また,回分培養系で原生動物繊毛虫類Vorticella属,後生動物輪虫類Philodina属の増殖に対するポリエチレン性の中空小円筒状担体の効果を評価したところ,担体の添加によりVorticella属で約9倍,Philodina属で約3倍に個体密度が高まり,表面構造,空間構造の適正な担体は微小動物を生物処理反応槽で高密度化する上で重要な要因となることを明らかにすることができた。
さらに有害化学物質等を含有する浸出水を高度に除去する手法として活性炭の物理的吸着能と活性炭表層へのダイオキシン類の高分解能を有するPseudomonas属の付着による生分解能を活用することが効果的であり,流動条件を適正に保持することにより自己造粒ペレット化も可能となり反応槽あたりの分解能を向上させ得ることを明らかにすることができた。 |
| 〔発 表〕 |
B-13,20,b-4,14,29,71,73 |