| 研究課題 |
17)集水域生態系の多様性保全のための移行帯の機能に関する予備的研究(奨励研究) |
| 〔担当者〕 |
野原精一・岩熊敏夫・広木幹也・椿 宜高*1・奥田敏統*1・山形与志樹*2
(*1地球環境研究グループ,*2社会環境システム部) |
| 〔期 間〕 |
平成8年度(1996年度) |
| 〔内 容〕 |
第3次尾瀬ヶ原総合学術調査の一環として池溏の浮葉植物の分布・生産及び生育環境の多様性を調べた。全炭酸(TIC)と溶存有機炭素量(DOC)の季節変化を中田代の約50カ所の池溏で調べた。TICは3mgC/l以下,DOCは20mgC/l以下で池溏によって様々であった。1995年7月に約50カ所の池溏で池水をろ過後,分光光度計で吸収特性を調べた。NA5-79,80,86,93,94の池溏水は300nmに吸収ピークがあった。また,各池溏のUV-B及び光合成有効放射量の減衰率を測定した。吸収波長がUV-Bの波長に近いのでDOCによる紫外線からの保護効果が予想された。NA5-7,9,11,12,17,37,41,44,46,49,82,84,89,90,95の池溏水には275nmに吸収ピークがあった。NA5-43などの多くの池溏水からは蒸留水と同じパターンの吸収曲線が得られた。携帯式光合成測定器(SPB-H3)でオゼコウホネとヒツジグサの浮葉の光合成を測定した。最大光合成速度は2種で違いはなく,ヒツジグサの方が光補償点の値が小さかった。携帯用蛍光測定器(MINI-PAM)で沈水葉の光利用効率を測定した。浮葉に比べ沈水葉の光利用効率は約1/10程度であった。浮葉植物の実生の定着及び沈水葉の生産にとってTIC,DOCは重要な環境因子であった。 |
| 〔発 表〕 |
K-3,65〜67,69,71,76,H-8,h-5,8,11,12,27,29 |