(8) 土壌中における微生物の挙動に関する研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0105AE120
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕向井 哲(水土壌圏環境研究領域)
〔期 間〕平成13〜17年度(2001〜2005年度)
〔目 的〕組換え微生物(非土着微生物を含む)の土壌環境導入を意図した研究が進められつつあるが,その土壌中における挙動には不明な点が多い。本研究は,組換え微生物の土壌中における挙動およびその制御に関与する土壌要因を明らかにすることを目的とする。
〔内容および成果〕
カラムに充てんした土壌の3種類の孔隙(非毛管孔隙,粗毛管孔隙,細毛管孔隙)に入るような方法で接種したBHC分解菌が下方移動,増殖・生残する過程に及ぼす飽和透水の影響を調べ,その過程とBHC分解菌を接種した土壌孔隙のサイズとの関係を検討した。土壌試料としては,非火山灰土壌の山口水田土壌(砂壌土)および火山灰土壌の淡色黒ボク土(軽埴土)を供した。菌接種量(MPN/カラム)は,山口土壌の場合で1.2x106,淡色黒ボク土の場合で1.6×104であった。
その結果,接種BHC分解菌が飽和透水に伴ってカラム土壌から流出する割合(=流出菌総数/(流出菌総数+土壌残留菌数))が土壌の種類によって,また同一種類の土壌(山口水田土壌の場合)においては菌を接種した土壌孔隙の大小に応じて,大きく異なることが認められた。また山口水田土壌においては,細毛管孔隙がBHC分解菌の主要な増殖の場となっていることが示唆された。
〔備 考〕
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