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研究成果物



 

(42) 生物・物理・化学的処理を用いた水質浄化


〔区 分〕地環研
〔研究課題コード〕0101AH331
〔重点特別研究プロジェクト名,政府対応型調査・研究名〕

〔担当者〕稲森悠平(循環型社会形成推進・廃棄物研究センター)・水落元之
〔期 間〕平成13年度(2001年度)
〔目 的〕湖沼,内湾等の閉鎖性水域における富栄養化問題は極めて深刻な状況にあり,その対策が急務とされている。近年,その浄化対策として生態系の機能を活用した水生植物による水質浄化法が注目され,ヨシやホテイアオイ等を用いた浄化施設が各地に設置されるようになってきている。本研究でもこれまでにヨシ原を用いた水質浄化施設における浄化機能を調査し,汚濁物質の除去率等の把握を行っており,この浄化方法では汚濁物質中の高分子化合物は低分子化合物に比べ処理されにくく,窒素およびリンを含んだ高分子化合物の大部分は未処理のまま残存することがわかっている。そこで,本研究では高分子の有機化合物を低分子化し,窒素・リン除去プロセスを高度効率的に進行させることを目的としてオゾン・紫外線を用いた物理化学的処理を導入し,その効果について実験的検討を行った。
〔内容および成果〕
 水路として,幅1.6m,総延長1,000mの浄化施設を用いてオゾン・紫外線を用いた物理化学的処理を導入し,限外濾過法による分子量分画からその処理状況を確認した。その結果,ヨシ原を用いた水質浄化(生物学的処理)では,汚濁物質中の高分子化合物は処理されにくく,窒素およびリンを含んだ高分子化合物の約90%は残存していた。一方,オゾン・紫外線を用いた物理化学的処理を導入すると窒素およびリンを含んだ高分子化合物の約50%が分解され,水生植物に吸収されやすい物質になることがわかった。今後さらに生物学的処理と物理化学的処理の組み合わせの最適化を行い,効率的な水質浄化システムを検討する必要があると考えられる。
〔備 考〕
共同研究機関:石川県保健環境センター
共同研究者:小西秀則


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