(4) 光化学エアロゾル生成に関する研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0002AE091
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕佐藤 圭(大気圏環境研究領域)
〔期 間〕平成12〜14年度(2000〜2002年度)
〔目 的〕大気中の炭化水素の光化学酸化過程で生成する二次汚染物質のうち,気体状物質だけでなく,粒子状物質についても実験的に調べることにより,光化学スモッグの化学的変質過程の全体像をより明確化することを目的とする。
〔内容および成果〕
都市大気において存在量が比較的多く反応性が高い炭化水素として芳香族炭化水素が挙げられる。芳香族炭化水素の光酸化からエアロゾルが生成されるときの化学反応メカニズムを明らかにする目的で,まず最も都市大気における存在量が多いトルエンを代表として取りあげてスモッグチャンバーを用いた室内実験を行った。反応初期の炭化水素およびNOx濃度を選択的かつ系統的に変化させて,光照射後のエアロゾル生成量の時間変化を追跡した。これらの実験結果と,これまでに提案されている3種類の化学反応メカニズムに基づくボックスモデルの計算結果を比較したところ,トルエンからの光化学エアロゾル生成に関わる酸化反応は主に二段階のステップで起こり,二段階目の反応の酸化剤は主にオゾンであるとするメカニズムを用いた場合に,チャンバー実験のエアロゾル生成量の時間変化を矛盾なく説明できることが明らかにされた。
〔備 考〕
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