(38) サンゴ礁物理環境モデルの構築
〔区分名〕戦略基礎
〔研究課題コード〕9601KB289
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕田村正行(社会環境システム研究領域)・山野博哉
〔期 間〕平成11〜13年度(1999〜2001年度)
〔目 的〕近年,人為起源と考えられる二酸化炭素の放出量が急激に増加しており,生態系における炭素循環を解明し,生態系による二酸化炭素固定能力を評価することが急務となっている。本研究においては,サンゴ礁を対象として,サンゴ礁における海水流動・海水交換を規定する要因を明らかにし,物理環境モデルを構築するとともに,生物・化学量との比較を行ない,サンゴ礁による二酸化炭素固定バイオリアクター構築技術の開発に資する。
〔内容および成果〕
裾礁型・堡礁型のサンゴ礁を選定し,それらのサンゴ礁において,流速計および漂流ブイの追跡によってサンゴ礁上およびサンゴ礁内の海水流動を観測した。サンゴ礁内には水深計を設置し,潮汐に伴う水位変動を観測した。また,サンゴ礁近傍の風向風速をはじめとする気象要素を観測した。さらに,TOPEX/POSEIDON衛星により観測された全球の有義波高データを抽出し,サンゴ礁の外洋のうねりを把握した。これらにより,潮汐と風に加えて,外洋の波高がサンゴ礁内の海水流動パターンおよび海水交換を支配している要因であることを示した。
〔備 考〕
研究代表者:茅根 創(東京大学)
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