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研究成果物



 

(31) ストレスと栄養が脳機能に及ぼす影響:作用機序にもとづいたリスク評価の試み


〔区分名〕文科-科研費
〔研究課題コード〕9901CD187
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕今井秀樹(内分泌かく乱化学物質及びダイオキシン類のリスク管理と評価プロジェクトグループ)
〔期 間〕平成11〜13年度(1999〜2001年度)
〔目 的〕本年度は,ストレスの影響としては過去2年次に引き続き,有機スズによる海馬障害についての実験を行い,また,ストレス+栄養欠乏という複合曝露のモデル実験系として,合成副腎皮質ホルモンであるデキサメタゾン(DEX)投与をストレスの,セレン(Se)欠乏を栄養欠乏のそれぞれモデル因子として実験をおこなった。
〔内容および成果〕
 1)有機スズによる海馬障害モデル.トリメチルスズは,海馬に神経細胞の脱落を主とした障害を引き起こすが,これは副腎摘出で増悪し,副腎皮質ホルモン投与で抑制される。細胞死の機序からこの現象を解明するため,海馬領域におけるトリメチルスズによるアポトーシスをTUNEL法によって検討した。その結果,トリメチルスズ投与によって海馬にアポトーシスが起こり,これが副腎摘出で増悪,グルココルチコイド投与で抑制されることを見いだした。
 2)複合曝露モデル.対照餌およびSe欠乏餌で8から9週間飼育したマウスにDEX(1.0mg/kg)を3日間連続投与した後,オープンフィールド試験を実施した。その結果,Se欠乏によって活動性が高まることがC57BLをはじめとする複数系統において観察された。本年度の検討では,Se欠乏による活動亢進を確認することができなかったが,DEX投与でやや活動が減少する傾向を認めた。一方でDEX投与によって,オープンフィールド活動はやや抑制された。
〔備 考〕
研究代表者:渡辺知保(東京大学大学院)
共同研究機関:東京大学大学院


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