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研究成果物



 

(29) マイクロ化学センサーを用いた乾性沈着量の測定法の開発


〔区 分〕文科-科研費
〔研究課題コード〕9901CD098
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕内山政弘(大気圏環境研究領域)・福山 力
〔期 間〕平成11〜13年度(1999〜2001年度)
〔目 的〕大気中に排出された汚染物質は最終的には地表に沈着するが,降水以外の沈着過程(乾性沈着)は地表面の形態に強く依存する。従って,乾性沈着の測定には空間・時間的に稠密な観測が必要であるが, 現状の大気測定用機器はこの様な高密度な測定には全く適さない。この技術的な困難を現在急速に発達しつつある化学マイクロセンサーにより克服することを試みる。
〔内容および成果〕
 提案した方法は以下の二つの方法について最終的な検討を行った。
@化学セサーを用いて沈着面直までの鉛直濃度分布を測定し,それから輸送係数を求める。
Aマイクロ風速センサーを用いて沈着面直まで風速分布を測定し,dynamic sublayer を動的観測し,それから輸送係数を求める。
 この内,Aによる方法は技術的にも完成し,奥日光の斜面というこれまで空気力学的方法が困難とされてきた斜面での既存の方法(熱収支ボーエン比法)との比較観測を行った。無指向性マイクロ風向センサーを用いて乱流輸送係数を求め,オゾンの沈着流束の値は良い一致を示した。
 NO2,O3センサーを用いて@の方法により野外で測定を試みたが,未だ輸送係数を求めるには至っていない。これまで予測されていたよりも沈着面付近の濃度分布の変動が速く(風速分布の変動よりも速い),適応出来るセンサーの測定速度が追随出来ないためと考えられる。
 そこで,沈着面より高い位置に化学センサーを多数配置し,水平濃度分布の時間変動により沈着量を求める観測を札幌市で比較的高濃度が観測される大気汚染測定局の周辺に10個のバッテリー駆動型NO2センサー十数メートル間隔で配置し2週間に渡り観測を行った。その結果数メートルの距離でもNO2濃度に著しい差が観測され,その差が長期間維持される傾向があることが判明した。
〔備 考〕


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