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研究成果物



 

(24) サンゴ年輪気候学に基づく,アジアモンスーン域における海水温上昇の解析に関する研究:炭素14を用いた表層炭素リザーバーの二酸化炭素交換に関する研究


〔区分名〕環境-地球一括
〔研究課題コード〕0105BB049
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕柴田康行(化学環境研究領域)・田中 敦・米田 穣
〔期 間〕平成13〜17年度(2001〜2005年度)
〔目 的〕日本が位置する西太平洋海域で卓越するアジアモンスーンの海洋炭素循環への影響を明らかにするための一歩として,アジアモンスーン海域周辺で長尺サンゴコアを採取し,200年以上に渡る水温,塩分,降雨等の環境変化に関する情報を復元して温暖化傾向とモンスーン変動との関連を探る。アジアモンスーンの表層海水リザーバー効果への影響を探るあらたな手法として,加速器質量分析法を用いたサンゴ骨格中の14C精密高分解能測定を可能にするシステムを開発し,100年単位の14C変動データを5年間の間に提出する。
〔内容および成果〕
 本年度は,モンスーン気候が顕著に観察される海域から分析試料を得るために,フィリピン・ルソン島南東部に位置するソルソゴン市周辺で野外調査を実施し,生育状態が良好なハマサンゴ群体を発見し,約2.4mの連続的なサンゴ骨格サンプルを採取することに成功した。現在,この試料の軟X線写真を撮影して年輪構造を確認する作業を行っている。放射性炭素については,今後他の海域から採取した試料と比較することで,大気・表層海水・深層海水という3つのリザーバー間における炭素交換を議論することを目標とする。そのために安定同位体測定や元素分析に匹敵する多数の試料を迅速に処理できる新たな前処理方法の開発,確立が必要であり,オートサンプラーを備えた元素分析計を二酸化炭素発生および分離・精製装置として応用した前処理システムを構築した。現在,放射性炭素濃度既知の標準物質を用いて分析諸条件の検討を行っている。
〔備 考〕
共同研究機関:独立行政法人産業技術総合研究所


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