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研究成果物



 

(18) サンゴ礁の撹乱と回復促進に関する研究


〔区分名〕環境-地球推進 F-5
〔研究課題コード〕0002BA123
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕原島 省(水土壌圏環境研究領域)・刀正行
〔期 間〕平成12〜14年度(2000〜2002年度)
〔目 的〕世界各国のサンゴ礁が劣化の危機に瀕しており,その回復のための環境管理手法を確立する必要性が認識されている。このためには,サンゴ礁変動の経年変化を検知し,それから得られたサンゴ群体の成長・劣化のパラメータに基づいてモデルを作成することが基礎となる。モデルの要件としては,従来の物質のフローを中心としたものでは不十分であり,森林変化の評価等に使われる個別生態モデルと同様に,個々のサンゴのコロニー(群体)ごとに成長・劣化のモデルを立て,環境要因の変化にしたがってサンゴ礁が長期的にどのような応答をするかの解析を行う必要となる。このために,サンゴ礁海域の固定コドラートにおいて水中立体画像を経年的に採取し,数年スケールの変化を記述する。
〔内容および成果〕
 比較的成長の速い卓状ミドリイシ類については,前年度に引き続き,八重山諸島黒島周囲の固定トランセクトにおいて,2台のカメラの並列により水中ステレオ画像を取得した。これを電子化して1996年から継続的に構築している画像アーカイブ(保存ファイル)として蓄積した。このステレオペア画像から,写真測量ソフトウェアにより立体座標を導出することにより,サンゴ外縁の長径の年次変化を求めた。その結果,1年あたり水平方向に5cmあるいはそれ以上という予想外に大きな成長速度が得られた。ただし鉛直成長速度については,基準点をコドラートの各頂点としているため有意な値が得られなかった。
 比較的成長の遅い塊状サンゴについては,骨格標本を蛍光X線顕微鏡で面的に計測し,環境水温を反映しているといわれるCa/Sr比の分布を得た。ただし,骨格が多孔質なためデータのふれが大きく,これにあわせた解析法を検討中である。
 得られた成長速度に基づいて,個別のコロニーの成長,劣化を記述するモデルの基礎を作った。
〔備 考〕


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