(12) 生物・物理・化学的手法を活用した汚水および汚泥処理に関する研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕9903AE234
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕稲森悠平(循環型社会形成推進・廃棄物センター)・水落元之・松重一夫・徐 開欽
〔期 間〕平成7〜15年度(1995〜2003年度)
〔目 的〕湖沼,海洋,内湾,河川,地下水等の汚濁水,生活排水,事業場排水,埋立地浸出水等の汚水,およびこれらの処理過程で発生する汚泥を生物・物理・化学的に効率よく分解・除去あるいは有用物質を回収する手法を,集積培養,遺伝子操作等の技術と生態学的技術を活用して確立する基盤的検討を行う。
〔内容および成果〕
汚水およびその処理過程で発生する汚泥を効率的に分解・除去あるいは回収するためには,処理プロセス中の微生物生態系を高次に保つことが極めて重要となる。本研究では,カビ臭生成藻類,有毒物質含有藻類,赤潮藻類等を補食し,微生物生態系において最も高次に位置する輪虫類,貧毛類等有用微生物の実際の環境中における生理活性特性を解析し,その結果をもとに有用微生物の安定した大量培養技術の評価および適用方法の検討を行った。その結果,クロレラ,洗米排水,粉末酵母,油脂酵母をそれぞれ主成分とする培地を用いて輪虫類の増殖速度の比較実験を行ったところ,洗米排水を培地として用いた系で最も高い増殖速度が得られることが明らかとなった。また,基質濃度をTOC1,000mg<CODE
NUM=00A5>l−1に調整し続けることにより最大個体数密度が高まることが明らかとなった。また,培養によって得られた有用微生物を有効に適用させるためには長期保存方法が必要となるが,グリセロール6%溶液中で−80℃保存した系において最も安定かつ効率的な結果が得られた。その生存率は1週間後の再生で約95%,1年3ヵ月後で約70%と高い値を示し,さらに再生させた有用微生物の増殖速度を継体培養したものと比較検討したところ,同等の増殖能力を保持していることが明らかとなった。
〔備 考〕
共同研究機関:神奈川県環境科学センター・岡山県環境保健センター・東京都環境科学研究所・茨城県公害技術センター
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