(3) 大気衛星観測データの放射伝達解析に関する研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0105AE259
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
V.1.2 成層圏オゾン層変動のモニタリングと機構解明
〔担当者〕横田達也(地球環境研究センター)・笹野泰弘・中島英彰・杉田考史
〔期 間〕平成13〜17年度(2001〜2005年度)
〔目 的〕地球環境における大気組成の定量値またはその変動量を把握するために,人工衛星によって観測された分光計測データから,必要な情報を精度良く導出することを目的として,放射伝達計算に関する事項を研究する。本研究では,分光波長帯の選定,逆推定手法(アルゴリズム),大気気候値モデル,観測手法,計算処理手法等に関する研究を行う。本研究は,情報処理の観点からの基盤的な研究であり,この研究成果を衛星観測プロジェクトのILAS,ILAS-U,SOFIS等のデータ解析に実利用することを目的とする。
〔内容および成果〕
大気衛星観測データ処理における放射伝達計算に係る事項に関する研究を行う。具体的には,改良型大気周縁赤外分光計U型(ILAS-U)のデータ処理アルゴリズムに関する研究と,将来型センサ(例えば傾斜軌道衛星搭載太陽掩蔽法フーリエ変換分光計(SOFIS))に関連する研究を実施する。本年度は,主に改良型大気周縁赤外分光計(ILAS)の観測データを用いて,データ処理アルゴリズムに関する研究を行った。大気層と観測光路及び未知パラメータの配置関係が導出結果及び誤差情報に及ぼす影響を検討した。また,赤外波長帯の観測スペクトルから同時推定する対象微量気体を検討し,その標準濃度分布を示す気候値データの整備と改訂を行うとともに,導出対象の変更を行った。これらの検討結果は,ILASデータ処理手法に取り込まれ,改訂バージョンとして,より高精度の導出結果が得られている。また,将来型センサに関する研究としては,波長分解能とエアロゾルの影響を考慮して,導出に適する波長帯(マイクロウィンドウ)を選定する手法を,数値シミュレーションにより検討した。
〔備 考〕
当課題は重点研究分野W.1.4 オゾン層変動及び影響の解明と対策効果の監視・評価に関する研究にも関連
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