7. 環境問題の解明・対策のための監視観測
7.1 地球環境モニタリング
(1) 落石・波照間におけるNOx及びオゾンの動態解析
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0102AE088
〔重点特別研究プロジェクト,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕酒巻史郎(大気圏環境研究領域)
〔期 間〕平成13〜14年度(2001〜2002年度)
〔目 的〕対流圏大気中の温暖化原因物質やその関連物質の動態解明のために北海道東端の太平洋に面した落石岬と沖縄県波照間島で各種の微量ガス成分のモニタリングを実施しているが,本研究ではこれら測定成分中の窒素酸化物とオゾンについてその動態解析を目的とする。
〔内容および成果〕
窒素酸化物(NO及びNOx)の測定は市販の化学発光型測定器を用いて行い,その校正は一定周期で校正ガスを供給する自動校正システムによって連続測定中に周期的に実施した。また,オゾンの測定は市販の紫外吸収型測定器で実施した。落石ステーションではこれらの測定を1995年9月より,また波照間ステーションでは1997年5月より実施している。本年度はこれらの測定結果の内,落石ステーションの97〜99年の測定結果に対して,地球環境センターが開発した対流圏モニタリングデータ評価のための支援システム(CGER-GMET)による後方流跡線解析によって求めた3日前の大気の流入元位置(方位)との関係を調査した。その結果,落石では北西〜南方向のアジア大陸中部や日本の本州方面からの陸性大気が流入してくるとき,全体に高濃度となっていることがわかった。ただし,NOは南方向からの大気が顕著に最高濃度を示していたことから,南からの流入大気中のNOxは発生源からの放出経過時間が短いことを推定した。また,光化学オゾンの原因物質であるNOxの濃度傾向を反映してオゾンも南西からの流入大気が高濃度を示していることがわかった。
〔備 考〕
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