(2) 鉛フリー化電子機器廃棄物から新たに予想される金属汚染の土壌微生物群集への影響評価
〔区分名〕奨励
〔研究課題コード〕0102AF115
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕村田智吉(水土壌圏環境研究領域)
〔期 間〕平成13〜14年度(2001〜2002年度)
〔目 的〕鉛の生物毒性に対する懸念から,電子・電気関連メーカーでははんだ等の従来鉛を用いてきた素材が鉛フリー素材へ移行しつつある。しかし,代替金属が土壌環境に放出された場合の影響評価は十分ではない。本研究は,代替金属元素の中でも知見がきわめて少ないビスマスによる土壌汚染を想定し,土壌微生物相への影響を評価することを目的として行った。
〔内容および成果〕
栄養濃度の異なる環境細菌生育用の培地(R2A,1/10TSB,1/10NB,1/1000NB)にビスマスを240μM添加し細菌数を計数した。その結果,栄養要求度にかかわらず,いずれの細菌相にもビスマスは生育阻害効果を示した。また,天然中ではビスマスは有機物中のチオール基(-SH基)と強い親和性を有すると考えられる。数種類のチオール−ビスマス錯体をモデル物質として培地に添加し土壌細菌群の増殖に対する阻害効果を検証した結果,物質の構造や溶解性により阻害強度に変化が認められた。土壌への直接添加試験においてはBi濃度が1mM存在下(システイン錯体)において呼吸活性の低下が認められた。
〔備 考〕
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