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研究成果物



 

(2) PM2.5・DEPの環境動態に関する研究


〔区分名〕重点特別
〔研究課題コード〕0105AA296
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
V.1.6 大気中微小粒子状物質(PM2.5)・ディーゼル排気粒子(DEP)等の大気中粒子状物質の動態解明と影響評価
〔担当者〕若松伸司(大気中微小粒子状物質(PM2.5)・ディーゼル排気粒子(DEP)等の大気中粒子状物質の動態解明と影響評価プロジェクトグループ)・上原 清・菅田誠治・酒巻史郎・長谷川就一
〔期 間〕平成13〜17年度(2001〜2005年度)
〔目 的〕都市大気中におけるPM2.5やDEPを中心とした粒子状物質の環境動態を定量的に把握するために発生源と環境濃度との関連性に関する室内実験,野外観測,モデル開発を行うことを目的とする。
〔内容および成果〕
 風洞実験,航空機観測,モデル解析,データ解析手法を確立し,沿道スケールから地域スケールの環境大気中における二次生成粒子状物質を含む粒子状物質の動態を立体的に把握する。具体的には広域PM2.5・DEPモデル,及び都市・沿道PM2.5・DEPモデルを検証し,都市・沿道大気汚染予測システムを構築する。このモデルを用いて発生源と環境濃度との関連性を定量的に明らかにする。また粒子状炭素成分計測のための測定手法を開発し,これを用いて環境測定を行い,都市間の比較・評価を実施する。
 本年度の研究と成果の概要を以下に示す。
(1)都市SPM・沿道大気汚染の動態把握のための予備的調査と解析を実施した。夏季の航空機観測結果の解析からは,都心におけるエアロゾル濃度の上昇とヒートアイランドの間に関連性があることを見いだした。
(2)複雑な道路構造地域における風洞実験解析手法を検討した。特に高架道路が周辺の環境に及ぼす影響を詳細に解析した。解析の結果,今回の研究事例では,高架道路の存在がストリートキャニオン内の高濃度発生に及ぼす寄与はそれ程大きくないことが分かった。
(3)関東・関西地域における立体分布観測データの解析を行った。12月から1月にかけての関東地域の観測においては,高度分布が明瞭に出ていたのに対し,関西地域での3月の観測結果では,高さ方向に均一な分布となっていた。また関西地域においてはサルフェートの濃度が関東地域よりも高く,広域的移流の影響が観測された。
(4)広域・都市数値モデル解析手法を検討した。本年度は関西地域のモデル解析のための発生源データを整備した。また広域―地域大気汚染解析のためのネステイングシステムを構築し気象解析を行い汚染解析のための準備を終えた。
(5)環太平洋の大都市地域における環境動態の比較評価研究の準備を整えた。
(6)地方自治体環境・公害研究機関との共同研究を実施し大気汚染データのトレンド解析を行った。本年度は解析のための過去のデータの収集整備に関する基礎的な検討を実施し解析のための準備を整えた。
(7)有機炭素成分と元素状炭素成分の測定手法の検討を行った。
(8)環境省や測定器メーカーの協力を得て国立環境研究所の大気モニター棟において,冬季一ヵ月間にわたり環境モニタリング機器の比較評価テストを実施した。
 平成14年度以降は本年度レビューを基に各研究分野における課題を明確化し,重点的に実施すべき研究を推進する。特に,測定機器の実験室およびフィールドにおける実証試験,特定の地域をターゲットとした事例研究を開始する。これとともに個別課題に関する基礎実験や解析手法開発,野外観測,実験装置の製作等を行う。
〔備 考〕


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