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研究成果物



 

(12) 幹線道路における交通量と大気汚染濃度の関連解析およびモデル改良に関する基礎的検討


〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0101AE225
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕松本幸雄(大気中微小粒子状物質(PM2.5)・ディーゼル排気粒子(DEP)等の大気中粒子状物質の動態解明と影響評価プロジェクトグループ)・須賀伸介
〔期 間〕平成13年度(2001年度)
〔目 的〕幹線道路周辺の大気汚染濃度と交通量の関係について,既存の統計モデル,物理モデルの有効性を検討し,今後のモデル開発に必要な情報と数理的手法とを明らかにすることを目的とする。
〔内容および成果〕
 1)沿道の汚染物質の年平均濃度と交通量,大型車混入率等との関連(統計モデル)
沿道の大気汚染の長期間平均濃度を決める要因である排出量の効果を検討するために,自動車者排出ガス測定局(8都道府県,102局)の年平均濃度について,交通量,大型車混入率,混雑時平均旅行速度,採気口位置等を説明変数として回帰分析を行った。その結果,(1)全自治体をまとめると,NOx,SPMのいずれもこれらの説明変数ではR2=0.3程度の説明力しかなかったこと,一方,(2)自治体別に行うと,自治体によりかなり説明力に違いがあったこと(NOxでR2=0.4〜0.9,SPMでR2=0.2〜0.6),が得られた。
 このように沿道の大気汚染の統計モデルは当てはまりのよいところとそうでないところの差があるので,沿道大気環境の評価に統計モデルを用いるときには注意を要する。
 2)粒子状物質に関する沿道大気汚染モデルの文献調査(物理モデル)
この20年間の沿道拡散モデルの進展を文献でレビューした結果,数値モデルにおいては(1)乱流モデルの高度化 (2)走行自動車の乱流拡散への寄与の考慮(3)熱環境の考慮 (4)個々の自動車の走行状況の考慮等,現実の沿道環境の再現のために取り入れるべき要因の多くは個々には取り入れることができる段階にきている。今後の沿道数値モデルの主な課題は,個々のプロセスの近似の向上とその総合化,及び計算法の効率化と考える。
〔備 考〕


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