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研究成果物



 

(7) 安定同位体比測定技術を用いた湿地生態系の栄養塩負荷の履歴判読に関する研究


〔区分名〕文科-科研費
〔研究課題コード〕0103CD150
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕野原精一(生物圏環境研究領域)
〔期 間〕平成13〜15年度(2001〜2003年度)
〔目 的〕人間活動や開発行為等に影響されやすい移行帯としての湿地林生態系を対象とし,人間活動により激しく撹乱された釧路湿原において,集水域からの栄養塩類の流入量評価とその生態系影響,並びに緩衝機能を調査・解析し,湿地林生態系管理のための科学的知見を得ることを目的とする。
〔内容および成果〕
 周辺の集水域から河川等を通じた物質流入過程について,水質及び水の安定同位体比(δ18O等)を測定することで周辺の集水域からハンノキ林への窒素肥料等の流入の影響を検討した。釧路湿原に流入する負荷量を把握するため河川水質モニタリングを実施した。採水はK1(達古武川),K4(アレキナイ川),K5(シラルトロエトロ川),K6(コッタロ川),K8(雪裡川),K9(幌呂川),K10(温根内川),K11(幌呂川)の8地点で2001年に冬期を除き月1回の頻度で行った。現地での水温,pHを測定し,冷蔵してつくば市の研究所に冷蔵搬送し,水質分析を行った。分析項目は全炭酸(TIC),溶存態有機炭素(DOC),窒素(NH4-N,NO2-N,NO3-N),リン(PO4-P)である。全炭酸および溶存態有機炭素はTOC分析計(TOC-5000,島津),窒素およびリンは比色分析法(TRAACS2000,ブラン・ルーベ)で分析した。主要イオンはイオンクロマトグラフ(IA-100,東亜電波)で分析した。釧路湿原広範囲における土壌間隙水を13地点で採取し,無機成分の分析はICP(プラズマ発光分析)で行った。
 ハンノキの伐採に伴う環境の変化を明らかにするため,1999年には伐採前のデータを採取し,2000年及び2001年には伐採後のデータを収集した。伐採実験区(A,B,C区)と対照区(AC,BC,CC区)内にそれぞれ採取定点を5ヶ所設定し,pH,電気伝導度を測定後,泥炭地の表層水を採取した。比較のために周囲の水路(Aの川,Bの川)でも採水を行った。サンプルは冷蔵して研究所に持ち帰り,GF/Fガラスフィルターでろ過後,栄養塩類(PO4-P,NO2-N,NO3-N,NH4-N)の分析と溶存態有機炭素(DOC)の分析を行った。栄養塩類は比色分析法,溶存態有機炭素はTOC分析計で分析した。また2001年2月には凍結した土壌にたまった積雪を採取し,水質を分析した。
〔備 考〕


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