(5) 環境中/生態系での元素のトレースキャラクタリゼーション並びに動態に関する基礎研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0105AE042
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕柴田康行(化学環境研究領域)・刀正行・瀬山春彦・田中 敦・米田 穣
〔期 間〕平成13〜17年度(2001〜2005年度)
〔目 的〕汚染元素・物質の環境循環,生態系循環の解明や,毒性等の評価のための分析手法の開発やその高度化を目指して,元素の存在状態/化学形態や局所的な存在/蓄積部位に関するより詳細な情報を獲得するトレースキャラクタリゼーションのための基礎的な手法開発を行う。また,元素・物質の起源を探り,環境動態を追跡し,さらに生態系における汚染物質の蓄積を解明する上で重要な手がかりを与えてくれる元素の同位体比の精密測定技術の開発,確立を進める。
〔内容および成果〕
有機セレン化合物の水素化物生成反応において各種アルキル化セレンが生成する新たな反応を見いだし,新しい化学形態分析法としての評価を行って報告した。岩石(長石,ダナイト)と硝酸の反応を土壌酸性化のモデルとして,岩石粉末試料の酸溶解反応について調べた。その結果,長石の酸溶解過程は,岩石の主要な構成鉱物の溶解反応として単純に説明可能であった。一方,ダナイトでは主要な鉱物の反応だけでは説明できず,溶解過程はより複雑であった。先史時代遺跡をモデルとして,人間を含む生態系における物質循環を,安定同位体と放射性炭素を指標として復元する新たな手法を検討した。X線顕微鏡による環境変動解析のため,試料交換に伴う測定値の変動範囲を確認し,再現性確保のための装置を開発・作製した。
〔備 考〕
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