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研究成果物



 

(2) 常温動作可能なSi(Li)およびTlBr放射線検出器の開発


〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0003AE044
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕久米 博(化学環境研究領域)
〔期 間〕平成12〜15年度(2000〜2003年度)
〔目 的〕フィールドで用いることができる小型可搬の放射線元素分析装置には,常温で動作し,安定性が高く長寿命な放射線検出器が必要である。本研究では,リチウムドリフト型シリコン(Si(Li))や臭化タリウム(TlBr)を用いて,そのような要求に応える検出器を開発することを目的とする。
〔内容および成果〕
 Si(Li)素子の性能は,p型Si中にドリフトによって分布させたLi+による,同じくSi中に存在するB−の電気的補償状況に依存している。この補償が十分でないと,分解能が悪く,安定性に欠け寿命の短い検出器となる。われわれは,Li+のドリフトが完了した後,ドリフト温度よりも低い温度で加熱処理を施すという新たなSi(Li)素子作製方法を開発した。この低温アニール法によって作製した素子は,5.9MeVのα粒子に対しては17keV,976keVの電子線に対しては8.5keVという分解能を示した。これらは,加熱処理を施さない素子のそれに比べて,いずれも3倍以上良好な分解能の値である。さらに,30ヵ月以上にもおよぶ長期使用試験においても,その特性が劣化しないことがわかった。
〔備 考〕


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