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研究成果物



 

(21) 内分泌かく乱化学物質の人の生殖機能等への影響に関する研究


〔区分名〕厚労-厚生科学
〔研究課題コード〕9901DA010
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕

〔担当者〕兜 真徳(首席研究官)
〔期 間〕平成11〜13年度(1999〜2001年度)
〔目 的〕内分泌かく乱化学物質類によるエストロジェン(E)代謝系への影響評価を目的して,各種内分泌かく乱物質類の母乳,尿中,血中の濃度とリンパ球のCYP類のmRNA発現量,E代謝物である2-及び16α-ヒドロキシ・エストロン,甲状腺ホルモン等との関連につき一連の検討を行う。
〔内容および成果〕
 K-city, K-townおよびT-townの母乳中DXNレベルはそれぞれ平均8.9(最低-最高:3.8-16.4),7.2(5.3-10)および 13.1(2.1-29.7)pg TEQ/g-fat(国際標準TEF)であり,T-townでは有意に高値であった。全32名について年齢と総DXNとの間には有意な相関はなかった。また,出生順位別(第1子,2子,3子以上)の比較では年齢調整平均値では有意差は見られなかったが,同時に地域を調整すると第1子で有意に高かった。
 さらに魚摂取量と肉摂取量のそれぞれを2群に分け,両者の組み合わせによる4群間で母乳中DXNレベルが異なるかどうかを,年齢と出生順位を調整して検討した。結果,DXNおよびCoplanar-PCBともに魚摂取量が大きい群で高く,さらに魚摂取量が大でかつ肉摂取量が大の人で,両者ともに小さい群より統計的に有意であった。以上から,母乳中DXNレベルの決定因子として出生順位,魚摂取量および居住地域が優位であることが示唆される。地域が有意に寄与している原因として,長崎の対象地域近辺で捕獲される魚のDXN汚染が,沖縄や釧路に比較して高いことを予想させる。
 一方,高感度「Ahイムノアッセイ(Ah-IA)法(Kubota, Co.)」の基礎的検討結果は,25検体についてのTEQとAh-IA値との相関はr=0.612(p<0.01)となり,実用化可能であることが示唆されたので,現在,異常値やAh-IA測定値のバラツキの原因と考えられる抽出法やアッセイ条件の最適化など,さらに検討中である。
〔備 考〕
研究代表者:津金昌一郎(国立がんセンター)
共同研究機関:国立がんセンター研究所東
共同研究者:山本 正治(新潟大学医学部教授)


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