(2) バイオアッセイを用いた水環境試料中の環境ホルモン作用のモニタリングとそのリスク評価
〔区分名〕地環研
〔研究課題コード〕0101AH309
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕白石不二雄(内分泌かく乱物質及びダイオキシン類のリスク評価と管理プロジェクトグループ)・白石寛明
〔期 間〕平成13年度(2001年度)
〔目 的〕これまで,環境ホルモンのモニタリングは,河川等を中心に環境ホルモン作用が疑われているビスフェノールA,フタル酸エステル類など検出頻度の高い物質をターゲットにした機器分析によるモニタリングが中心であった。機器分析によるモニタリングは,個々の物質の濃度を把握することは可能であるが,環境試料全体に内存するリスクを評価することは難しい。そこで,バイオアッセイの手法を用いて水環境試料の内分泌かく乱作用をモニタリングすることにより生態系に与えるリスク評価を試みる。
〔内容および成果〕
岩手県内の事業所排水21検体,ゴルフ場排水5検体,産廃処分場浸出水2検体,河川水8検体の計36検体について,固相抽出法により抽出を行い,酵母エストロゲンアッセイ法を用いて,エストロゲン・アゴニスト活性及びアンタゴニスト活性を調査した。事業所排水の中で,屎尿が含まれていることがわかっている検体から,エストロゲン・アゴニスト活性が検出されたが,+S9
testでその活性が消失することより,多くはエストラジオール関連の体内ホルモンであることが示唆された。一方,クリーニング工場排水から,比較的強いアゴニスト活性が認められ,+S9testでも消失しないことよりエストラジオール以外の化学物質の関与が示唆された。また,製紙工場排水からは,比較的強いアンタゴニスト活性が検出された。今後,継続して調査する予定である。
〔備 考〕
共同研究機関:岩手県環境保健研究センター
共同研究者:高橋 悟(環境科学部)
当課題は地環研共同研究と関連
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