(3) 温室効果ガスインベントリーシステム構築の方法論に関する研究
〔区分名〕環境-地球推進 IR-2
〔研究課題コード〕9901BA003
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔代表者〕井上 元(地球環境研究センター)・清水英幸
〔期 間〕平成11〜13年度(1999〜2001年度)
〔目 的〕GHGインベントリーはこれまでの国別報告書への利用といったやや暫定的な位置付けから,京都議定書に基づく約束の履行判定のベースにするといった国際条約に直接関連する位置付けに変わり,これまでとは比べものにならないほどの科学的精度に対する要求が高まっている。また,TSUを世界のインベントリーデータセンターとするための,情報ネットワーク・情報システムの構築が重要になってくる。そこで,本研究では,温室効果ガスインベントリーの精度の向上方法を検討すると同時に,世界のインベントリーデータセンターとして有用な情報ネットワーク・システム構築に関する支援研究を行う。
〔全体計画〕
(11年度)現存温室効果ガス排出・吸収源データの収集・整理・分析,各分野専門家による項目構成・項目ごとの原単位精度のチェック,及び国際ワークショップ等によるIPCCインベントリー手法の問題点の検討(12年度)。温室効果ガスインベントリーの「土地利用変化及び林業」セクターのデータ収集・整理,また,稲作起源の温室効果ガス排出量推計方法の検討,及び温室効果ガスインベントリーの国際情報収集ネットワークの検討(13年度)。温室効果ガスインベントリーシステムの改良案の提案,アジア地域の排出係数データベース(一覧表)の整備,国際情報収集ネットワーク体制の構築・運営体制整備,及び国際ワークショップ等の開催による,本研究のまとめ・提言。
〔内容および成果〕
(12年度まで)温室効果ガスインベントリーの精度の向上をめざし,現存温室効果ガス排出・吸収源データの分析,各分野専門家による項目構成のチェック,項目ごとの原単位精度の文献調査や実験によるチェック,及び,国際ワークショップでの討論を踏まえた検討等を実施した。また,温室効果ガスインベントリーの<CODE
NUM=00A2>土地利用変化及び林業<CODE
NUM=00A3>セクターのデータ収集を,東南アジア(タイ,フィリピン,インドネシア)を中心に行った。さらに,ワークショップを開催してアジア地域で重要な排出源となっている稲作起源の温室効果ガス排出量推計方法の精査を行い,最新の知見をまとめた。また,温室効果ガスインベントリー情報を収集・配布するための,国際情報収集ネットワークを構築した(13年度)。本年度はIGES/NIES共催で<CODE
NUM=00A2>アジア太平洋地域の温室効果ガスインベントリーワークショップ<CODE
NUM=00A3>を開催し,改良温室効果ガスインベントリーデータベース(NAPIID)の構築,アジアインベントリー支援システム,とりわけ森林吸収源インベントリーについて報告,討論を行った。
〔備 考〕
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