(7) 成層圏力学過程とオゾンの変動およびその気候への影響:高分解能大気大循環化学モデルの開発と成層圏物質循環の研究
〔区分名〕文科-科研費
〔研究課題コード〕9902CD161
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕秋吉英治(成層圏オゾン層変動のモニタリングと機構解明プロジェクトグループ)
〔期 間〕平成11〜14年度(1999〜2002年度)
〔目 的〕複雑な化学過程をも陽に含めた大気大循環モデルは日本では皆無である。CCSR/NIES大気大循環モデルに,複雑な化学反応系を組み込み,成層圏オゾン変動を調べること,高分解能モデルにおいて輸送過程と化学過程の関係性を調べること,また,成層圏と対流圏を含む大気圏での物質輸送を理解することを目的とする。
〔内容および成果〕
臭素系物質を導入したCCSR/NIES化学輸送モデルを用いた計算によって,1996〜1997年の南極域及び北極域におけるオゾン破壊量を計算した。氷粒子や硝酸水和物上などの固体PSC(極成層圏雲)上における不均一反応によるオゾン破壊効果を計算した。また,固体粒子のみではなく,硫酸/硝酸液滴によるオゾン破壊効果がかなり大きいことも,計算によって示された。また,大気中の光化学過程,放射過程,輸送過程及びそれらの間の相互作用をも考慮に入れたCCSR/NIES化学大循環モデルを用いて,オゾン層の将来予測実験を行い,南極オゾンホールは2010年〜2015年頃から回復を始め,2050年頃までには回復するという結果を得た。
〔備 考〕
研究代表者:宮原三郎(九州大学)・高橋正明(東京大学気候システム研究センター)
研究分担者:佐藤 薫(国立極地研究所)
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