(7) ミー散乱ライダーによるエアロゾルおよび雲の気候学特性に関する研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕0003AE096
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕清水 厚(大気圏環境研究領域)・杉本伸夫・松井一郎
〔期 間〕平成12〜15年度(2000〜2003年度)
〔目 的〕環境研において開発された連続運転型ミー散乱ライダーによる観測結果を解析し,アジア域でのエアロゾル・雲の鉛直分布などに関する特性について解明する。また,オンライン接続されたライダーに関してデータのリアルタイム処理を行い,結果をインターネット上に表示することにより,エアロゾルの地上観測などライダー以外の観測網に対して有用な情報を提供するシステムを構築する。
〔内容および成果〕
つくば,長崎,北京におけるライダーデータについて,特に2001年春季に実施されたAsian-Pacific
Regional Aerosol Characterization
Experiment (ACE-Asia)期間中のデータを集中的に解析し,黄砂の発生頻度・光学特性などを解析した。黄砂の発生源に近い北京においては,各月数回ずつ,長ければ4〜5日間連続して地上付近から高度4km程度まで分布する黄砂が観測された。ユーラシア大陸に近い長崎では,北京での黄砂現象から1〜2日遅れで地表付近に黄砂が達することが多かったが,東日本のつくばでは黄砂は自由対流圏(3〜4km)を通過する例が多かった。粒子の非球形性を示す偏光解消度は北京では35%,長崎でも30%に達することがあったが,つくばでは20%程度と差があり,発生源からの輸送距離に依存して全エアロゾル中に占める黄砂の割合や,粒径分布が変化していると考えられる。またつくば,長崎に加えタイ・シーサムロン,奄美大島に設置されたライダーデータについて即時一次処理を行い,インターネット上に表示するシステムを設計・構築し,観測結果を迅速に公開できるようになった。
〔備 考〕
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