(5) エアロゾルの気候影響評価に関する研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕9802AE086
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕日暮明子(大気圏環境研究領域)
〔期 間〕平成10〜14年度(1998〜2002年度)
〔目 的〕エアロゾルの気候影響の重要性が認識されはじめてきている。しかし,その気候影響評価に十分な全球でのエアロゾル特性は明らかになっていないのが実状である。本研究では,エアロゾルの気候影響評価をよりよい精度で行っていくために,衛星データを利用し,全球でのエアロゾル光学特性の把握を行う。
〔内容および成果〕
エアロゾルの光学的厚さとサイズインデックスを推定する全球解析アルゴリズムを確立した。開発アルゴリズムを
NOAA/AVHRRの5年分のデータに適用し行った予備解析から,センサーキャリブレーションの必要性が強く示された。過去20年分の長期解析において有効なキャリブレーション法の検討を行い,可視,近赤外チャンネルのキャリブレーション比については雲の反射率を利用することで安定に求められることが分かった。
一方,多波長衛星データの利用によるエアロゾルアルゴリズムの開発においては,前述の2つのパラメータに加え,エアロゾルの光吸収性の同時推定が可能となり,更に推定された粒径の大小と光吸収性から代表的な4つのエアロゾルタイプ(砂塵性・炭素性・硫酸塩・海塩エアロゾル)への種別分類もおおよそ可能となった。予備的な解析結果は,地上観測・他衛星観測・モデル解析の結果とほぼ一致した。ただし,光吸収性エアロゾルと非吸収性エアロゾルが混在した場合については,アルゴリズムの特性上,光吸収性タイプのエアロゾルが優位に判別されることが示唆された。
〔備 考〕
先頭へ