(2) 暑熱とオゾンの複合暴露が感染防御能に及ぼす影響に関する研究
〔区分名〕経常
〔研究課題コード〕9901AE062
〔重点特別研究プロジェクト名,政策対応型調査・研究名〕
〔担当者〕山元昭二(環境健康研究領域)・藤巻秀和
〔期 間〕平成11〜13年度(1999〜2001年度)
〔目 的〕地球温暖化に伴い大気中のO3(オゾン)濃度が上昇することが予測されている。オゾンによる健康影響を考える場合,夏季の暑熱は,オゾンの生体影響を修飾する重要な要素の一つとなることが予想される。しかしながら,暑熱とオゾンを組み合わせた生体影響に関する検討は十分でない。本研究では,暑熱に着目し,暑熱とオゾンの複合暴露が生体の感染防御能に及ぼす影響について検討する。
〔内容および成果〕
暑熱とオゾンの複合影響を明らかにするために,本年度は,前年度に引き続きマウスを種々の温熱条件下(23℃,32℃,35.5℃,3〜7日間)で高温暴露後,吸入チャンバーでオゾン曝露(0.5ppm,24時間)し,黄色ブドウ球菌や変形菌に対する肺の抗細菌防御能並びに気管肺胞洗浄(BAL)液中の細胞・液性成分の影響について検討した。その結果,35.5℃7日暴露群では,オゾンとの複合暴露によって肺の抗細菌防御能への相加的な抑制影響が認められた。肺胞マクロファージ数は,複合暴露群並びに暑熱暴露群で対照(23℃,新鮮空気)群に比べて有意に減少したが,オゾン暴露群では対照群との間に差はなかった。したがって肺胞マクロファージ数の減少は暑熱暴露に起因することが示唆された。
〔備 考〕
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