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研究成果物



 

1.5 水土壌圏環境研究領域

 
 水土壌圏環境研究領域では地球温暖化,酸性雨,海洋汚染,砂漠化といった地球環境問題及び湖沼・海域の水環境保全やバイオテクノロジーを用いた水質改善などの地域環境問題に関して現象解明,影響評価,予測手法,環境改善手法等の基礎的研究を行っている。本年度は地球環境研究2課題,受託研究1課題,民間委託研究1課題,経常研究8課題,奨励研究3課題,特別研究1課題,環境修復技術開発研究1課題,科学技術振興調整費による研究1課題,原子力試験研究1課題,文部科学省・科学研究費補助金による研究2課題を行った。
 水環境質研究室では,石油系炭化水素化合物の土壌中での挙動・生分解性に関する基礎研究を行うとともに,漂着重油の生分解過程を追跡する新たな分子生物学的手法の開発を行った。
 土壌環境研究室では,将来使用量が急増すると予想される次世代技術利用金属(銀,インジウム,ビスマス,アンチモン,スズなど)の土壌中動態を土壌環境シミュレーター(ライシメーター)を用いて検討するとともに,それら金属の土壌生態系影響を微生物培養試験を用いて検討した。アルミニウムの土壌から水圏への溶出と水圏での滞留の機構に関する調査・研究やバイカル湖堆積物の元素組成を指標にした古環境の復元なども行った。
 地下環境研究室では,粘性土及び砂質土の圧縮性状,開発した地盤沈下観測システムの改良と観測についての研究を行った。また,環境省受託で,深層地下水揚水に伴う地盤沈下機構に関する調査研究を行った。
 湖沼環境研究室では湖沼を含む流域圏を対象とし,溶存有機物(DOM)の特性や水生生態系への影響に関する科学的知見を集積し,有機炭素ベースの汚濁原単位を求め,流域発生源モデルと湖内モデルを構築し,湖水中のDOMおよび難分解性DOMの主要発生源を把握した。同時に,DOMの特性・機能・影響をより定量的に評価できる手法を開発し,流域由来の汚濁負荷変動により引き起こされる湖水DOMの変化や,それに伴い生起する植物プランクトン増殖・種組成等の変化を評価した。
 海洋環境研究室では人為影響による海洋汚染および海洋における物質循環の変動に関する研究を行った。「アジア縁辺海域帯の健康度の持続的監視・評価手法と国際協力体制構築に関する研究」および「サンゴ礁生態系の撹乱と回復促進に関する研究」を行ったほか,「夏季播磨灘における連続モニタリング」を行った。


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