1.13 循環型社会形成推進・廃棄物研究センター
平成13年4月に発足した循環型社会形成推進・廃棄物研究センター(以下,循環・廃棄物研究センター)では,循環型社会における適正な物質循環や廃棄物管理のあり方を研究・提案することを目的としている。そのめざすところは20世紀型の大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会から,さまざまな研究と政策のツールを駆使して,物質循環を基本とした環境低負荷型で一次資源利用抑制型の循環型社会を構築することにある。研究と政策のツールとしては,技術,法制度,経済的手段,情報,モニタリング手法などがあり,問題の対象に応じて,効果的に組み合わせる必要がある。具体的な重点研究分野として,廃棄物の総合管理と環境低負荷型・循環型社会構築に関わる分野が特定されており,「循環型社会構築」の枕詞として「環境低負荷型」を授けていることが,今後の研究推進に向けた一つの意志と考えている。
循環・廃棄物研究センターでは,循環型社会への転換を支援するための評価手法や基盤システム整備に関する研究を一つの核に据えている。廃棄物の発生から再資源化・処理及び処分に至るまでの様々な局面での廃棄物問題について,廃棄物の発生抑制や資源化,適正処理に関連した対策技術やシステムの開発,評価なども重要な研究対象となる。また,有害物質の管理やリスク管理を念頭においた現象解明的研究から制御に関する研究もカバーして,研究を進めている。
当面は,@循環型社会形成システム研究室,A循環技術システム研究開発室,B適正処理技術研究開発室,C最終処分技術研究開発室,D循環資源・廃棄物試験評価研究室,E有害廃棄物管理研究室,Fバイオエコエンジニアリング研究室の7研究室態勢(定員23名(任期付14名を含む))で研究推進することとしている。
現在の重点課題は政策対応型調査・研究として,2001年から5年間の中期計画で策定された4つの研究テーマで,1)循環型社会の評価手法と基盤整備に関する研究,2)廃棄物の資源化・処理・処分技術の研究,3)循環廃棄に関連する総合的なリスク制御手法に関する研究,4)汚染環境の浄化技術に関する研究である。環境保全を図りつつ,一次資源利用と廃棄物発生を抑制し,再利用する物質の流れを創り上げ,適正な廃棄物の管理を行うことをめざした研究を推進している。
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