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研究成果物



 

1.12 大気中微小粒子状物質(PM2.5)・ディーゼル排気粒子(DEP)等の大気中粒子状物質の動態解明と影響評価プロジェクトグループ

 
 本研究プロジェクトでは,都市大気中におけるPM2.5やDEPを中心とした粒子状物質による大気汚染の発生機構から影響評価までを一貫して研究する。発生源特性の把握,測定方法の開発,環境大気中での挙動の解明,地域濃度分布及び人への曝露量の予測,動物曝露実験による閾値の推定,発生源対策シナリオについて検討を行うために,社会環境システム研究領域,化学環境研究領域,環境健康研究領域,大気圏環境研究領域,からなる以下の5研究チームを中心に研究を実施している。
 交通公害防止研究チームでは,シャシーダイナモ実験や車載型計測の手法を用いて,実走行状態での発生源特性を把握する。これとともにトンネル調査や沿道調査等により自動車からの排気成分の実態を明らかにする。また,固定発生源からの粒子状物質発生量を調査し,固定・移動発生源からの都市,沿道PM・DEP発生量を明らかにする。さらにPM・DEP対策の視点から交通・物流システムの改善策とその効果の評価を大都市圏を対象に検討する。
 都市大気保全研究チームでは,風洞実験,航空機観測,モデル解析,データ解析手法を確立し,沿道スケールから地域スケールの環境大気中における二次生成粒子状物質を含む粒子状物質の動態を立体的に把握する。具体的には広域PM2.5・DEPモデル,および都市・沿道PM2.5・DEPモデルを検証し,都市・沿道大気汚染予測システムを構築する。このモデルを用いて発生源と環境濃度との関連性を定量的に明らかにする。
 エアロゾル測定研究チームでは,ガス状成分,粒子状物質計測のための各種測定手法を比較評価し,発生源と環境における粒径別粒子状物質やガス状物質の組成や濃度を把握する。また空間的な分布をリアルタイムで把握するための計測システムを検討する。これと共に広域・都市・沿道PM2.5・DEP把握のためのモニタリングシステムを構築する。
 疫学・曝露評価研究チームでは,曝露量・健康影響評価のために地理情報システム(GIS)を運用し,PM2.5・DEPの地域分布の予測を行う。この結果を統計解析し,それぞれの地域における曝露量を予測する。さらに,GISを利用した全国・地域PM2.5・DEP曝露予測結果と疫学データとの関連性を解析し,健康リスク評価に関する資料を提供する。
 毒性・影響評価研究チームでは,実験的研究を実施して,PM特にDEPの健康影響に関する知見を集積する。デイーゼル排気全体の呼吸―循環系への影響を明らかし,次にデイーゼル排気中成分の曝露実験を行い,排気中の粒子あるいはガス成分の呼吸器系への影響並びに循環器系への影響を順次解明する。これらの結果を基に,デイーゼル排気曝露の動物への濃度―影響関係から閾値の算定を行う。


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