2.2 経常研究
9.廃棄物研究部
研究課題 1)室内環境における悪臭物質の発生機構の解明に関する研究
〔担当者〕安原昭夫
〔期 間〕平成9〜12年度(1997〜2000年度)
〔目 的〕近年の悪臭苦情の多くが室内環境に由来する化学物質から発生しており,加熱臭や腐敗臭,建材臭などが代表的なものである。この研究では化学物質過敏症に関連した各種アルデヒド類に着目し,水系試料を対象にした分析法を開発して室内環境での発生実態を明らかにし,それらの物質の生成機構を解明するとともに,脱臭対策の方法を検討する。
〔内 容〕アセトアルデヒド,アクロレイン,ベンズアルデヒド,グリオキサール,グルタルアルデヒドを対象とし,一括分析法の開発を行った。分析フローは昨年度分析法を再検討したホルムアルデヒドの分析フロー(PFBOA誘導体化)を基本とし,水試料,底質試料を対象に分析マニュアルを作成した。定量下限値は水試料で約1.0μg/l,底質試料で約20μg/kgであった。生物試料では十分な回収率が得られなかった。
〔発 表〕b-286,288
研究課題 2)小型焼却炉におけるダイオキシン類の生成機構の解明に関する研究
〔担当者〕安原昭夫
〔期 間〕平成12年度(2000年度)
〔目 的〕焼却炉では燃焼部と排ガス処理部でダイオキシン類が生成することが知られている。研究の多くは全体をひとつにして解析するために,ダイオキシン類の生成機構について明確な部分が少ない。本研究では小型焼却炉の燃焼部に着目して,塩化ナトリウムの塩素イオンがどのような仕組みでダイオキシン類になるのか,を探る。
〔内 容〕新聞紙に塩化ナトリウムを添加したものを小型焼却炉で焼却し,その時に燃焼部で発生するダイオキシン類を測定した。無機イオンのマスバランスを調べた結果,塩化ナトリウムからは塩化水素ではなく,塩素ラジカルが飛び出して,ダイオキシン生成に繋がる経路があるらしいことを見いだした。また,低塩素化ダイオキシン類の分析結果を解析し,ジベンゾジオキシン類とジベンゾフラン類の生成機構が違うらしいことを見いだした。
〔発 表〕B-110,113,b-289,291〜294
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