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研究成果物



2.2 経常研究


10.地球環境研究センター


研究課題 1)地球大気成分の衛星観測データ処理アルゴリズムに関する研究
〔担当者〕横田達也
〔期 間〕平成7〜12年度(1995〜2000年度)
〔目 的〕地球環境における大気内の成分変動を把握するために,人工衛星によって観測されたデータから,必要な情報を精度良く抽出するための計算アルゴリズムを研究開発する。従来のアルゴリズムには,高速な簡便計算法を用いるものや大量の厳密計算を行うものがあり,本研究ではそれらを比較検討して,要求精度を満たす効率の良い処理手法について研究する。
〔内 容〕本年度は,衛星センサILASの導出結果の信頼性を示すエラーバーの統計量と,大気が静穏な時期の観測結果のバラツキ(観測の再現性)とを比較し,理論透過率計算に取り込まれていない要因等が透過率スペクトルにバイアス的な誤差を生じ,エラーバーが過大評価されることを確認した。また,ILASとILAS-Uの理論的な導出精度(気体別・高度別の感度解析結果)を比較して,観測波長帯と装置のS/N等の相違に基づくアルゴリズムの性能評価を行った。
〔発 表〕i-34〜42


研究課題 2)衛星観測データによる大気微量成分の気候値データベースに関する研究
〔担当者〕横田達也・中島英彰*1・杉田考史*1・笹野泰弘*2・中根英昭*2・神沢 博*2・松本幸雄*3
(*1地球環境研究グル−プ,*2大気圏環境部,*3地域環境研究グル−プ)
〔期 間〕平成9〜13年度(1997〜2001年度)
〔目 的〕地球規模のオゾン層等の大気環境を把握するために,人工衛星により大気微量成分の高度分布が測定されている。これらのデータを集約した「気候値データベース」の情報は,大気パラメータの時間的・空間的変動の特徴の把握に関する研究や,データ解析手法の妥当性の検討に有用である。本研究では,国内外の衛星センサーによる実測データを中心に,統計的手法等を利用して,気候値データベースの作成と利用方法に関する研究を行う。
〔内 容〕本年度は,衛星センサILASで整備されている気候値データベースに,HFC,PFCなどの代替フロン等の高度分布情報とそれらのクロスセクション情報を加え,光学分解能0.2cm-1で観測した場合の高度別の大気透過率スペクトルチャートと個々の気体成分の吸収線位置と強さの比較用チャートを数値シミュレーションにより作成した。広く大気観測研究者がこれらのチャートを利用できるように,結果をCD-ROMに収録して国立環境研究所研究報告にまとめた。
〔発 表〕K-47,i-39


研究課題 3)環境低負荷型オフィスビルにおける地球・地域環境負荷低減効果の検証
〔担当者〕一ノ瀬俊明
〔期 間〕平成11〜12年度(1999〜2000年度)
〔目 的〕地球環境保全に配慮した建築手法として,地球温暖化防止に有効な熱負荷低減のため様々な手法が先進国で開発・適用されており,日本においても積極的な対応が必要となっている。本研究では,一見矛盾した概念とも見える日射遮蔽と自然光利用の併用の可能性を中心的なテーマとし,地球温暖化対策国際研究棟各部位に取り入れられる様々な環境保全手法の成果をモニタリングにより検証する。
〔内 容〕個別技術毎の省エネルギー性,環境負荷低減性の検討比較,及びこれら対策システムを含めた建物のLCA評価を行うため,国立環境研究所,東京理科大学,建築研究所,資源環境技術総合研究所,建設省大臣官房官庁営繕部よりなる検討会を立ち上げ,測定の具体について議論を進めた。なお本研究は新規課題としての採択に伴い,平成13年度より 2.3環境研究総合推進費(地球環境研究)に移行する。


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