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研究成果物


2.17 海洋開発および地球科学技術調査研究促進費による研究


1.大気化学観測技術の研究


(1)イメージングフーリエ変換赤外分光計に関する研究

〔担当者〕

地球環境研究グループ 中島英彰

〔期 間〕

 平成11〜13年度(1999〜2001年度)

〔目 的〕
 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や,地球温暖化防止京都会議(COP3)で議論されたように,今後の地球温暖化を予測する上で,温室効果気体のグローバルなモニタリングが今後の重要な課題である。また同時に,地球温暖化に伴う成層圏の寒冷化によってオゾンホールの回復の遅れも指摘されており,ますます衛星による対流圏及び成層圏のモニタリングの重要性が増加している。そこで,本研究では従来衛星からは困難といわれていた対流圏全域を含めた温室効果気体を含む各種微量気体成分のグローバルなモニタリングを行うための概念検討及び性能評価を行い,将来の衛星へのセンサー搭載の実現性を示すことを目標とする。イメージングフーリエ変換赤外分光計は,地球大気微量気体成分からの熱放射を高分光分解能かつマッピング(イメージ画像取得)が可能となるよう,衛星から分光観測する手法である。

〔内 容〕
 イメージングFTIRの概念検討を行うために,第二年度にあたる本年度は,以下のような手順で評価を行った。1)初年度にX-Yステージを取り付けるよう改修を行ったBOMEM MR-104型FTS分光器を用い,波長可変レーザー光および絶対標準黒体放射器を光源にして,直光軸からずれた場所でのFTIRの感度測定,及び装置関数の評価を行った。実際に波長可変レーザー光を用いた測定では,波数0.02cm-1程度のステップで,応答を取得し,装置関数を評価した。2)同FTIRを用い,実際の大気を対象に地上からの観測を行った。具体的には,海岸に設置したFTIRを用いて,海面での太陽反射光(サングリント)を光源にして,光路中にある微量気体成分のカラム濃度の測定を行った。このとき得られたスペクトルを,放射伝達計算で得られた結果と比較し,装置関数の評価,ならびにS/Nの評価を行った。以上で得られた結果を基に,最終年度には実際の衛星からの観測に用いるイメージングFTSの概念設計を行う予定である。
〔発 表〕A-41,42,a-57,f-40,i-35


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