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経常研究


9.地球環境研究センター


1)温室効果気体の高度分布観測の技術開発
〔担当者〕 井上 元
〔期 間〕 平成10〜15年度(1998〜2003年度)
〔目 的〕 温室効果気体を始め大気微量成分の放出・吸収の多くは地表面でおこるが,それが大気中を輸送されたものが大気観測で把握される。大きな発生/吸収源のある陸域では大きな高度分布変化があり,それには地表面プロセスと輸送プロセスが反映されている。高度分布を測定するシステムは,観測のプラットフォーム,計測装置,データの収集と解析から成り立つ。観測のプラットフォームと計測装置とは密接な関連があり,軽量・少エネルギーのセンサーは気球などで上空に運べるが,大型の装置は航空機や衛星などにしか搭載できない。また,観測の範囲・頻度も重要なパラメータである。様々な方法を比較検討し温室効果気体の観測に最適な方法を探る。
〔内 容〕 プラットフォームとしてGPS制御模型飛行機案,気球ゾンデ案,成層圏飛行船などからのドロップゾンデ案を検討し,また,小型のセンサーが必要な精度を持ちうるか,そのためにはどのようなシステムである必要があるかなどを検討した。
GPS制御模型飛行機としては,グライダー型が軽量で飛行性能が高いが横風に弱く着地に問題がある。ハングライダー型は飛行性能は劣るが安定性があり,飛行船などからの回収型ドロップゾンデとしても使用できる。着地はネットで受けとめる案が有力である。飛行船は風に弱くサイズも大きくなる欠点があるものの,風がないときには着陸時の危険性が少なく,取り扱いに熟練を要しないプラットフォームである。これらの特徴を勘案して目的に最適なものを選ぶことになる。

2)地球大気成分の衛星観測データ処理アルゴリズムに関する研究
〔担当者〕 横田達也
〔期 間〕 平成7〜11年度(1995〜1999年度)
〔目 的〕 地球環境における大気内の成分変動を把握するために,人工衛星によって観測されたデータから,必要な情報を精度良く抽出するための計算アルゴリズムを研究開発する。従来のアルゴリズムには,高速な簡便計算法を用いるものや大量の厳密計算を行うものがあり,本研究ではそれらを比較検討して,要求精度を満たす効率の良い処理手法について研究する。
〔内 容〕 本年度は,赤外チャンネルから気体濃度分布を導出する際の誤差要因の調査として,気温・気圧における誤差の影響の調査,標準大気モデルの影響の調査,使用素子データによる結果の差異の検討を行った。また,衛星センサーILASのデータ処理アルゴリズムにおける誤差要因として,収束残差に基づく誤差のほかに,気温の誤差,初期値高度分布データやエアロゾルスペクトルパターンの近似に基づく誤差などの研究を行った。そのほか,ILASの実観測スペクトルとデータ処理上の理論計算スペクトルとの差の要因について検討を継続した。
〔発 表〕 i−19,21〜26

3)衛星観測データによる大気微量成分の気候値データベースに関する研究
〔担当者〕 横田達也・笹野泰弘*1・中島英彰*1・杉田考史*1・中根英昭*2・神沢 博*2・松本幸雄*3
(*1地球環境研究グループ,*2大気圏環境部,*3地域環境研究グループ)
〔期 間〕 平成9〜13年度(1997〜2001年度)
〔目 的〕 地球規模のオゾン層等の大気環境を把握するために,人工衛星により大気微量成分の高度分布が測定されている。これらのデータを集約した「気候値データベース」の情報は,大気パラメータの時間的・空間的変動の特徴の把握に関する研究や,データ解析手法の妥当性の検討に有用である。本研究では,国内外の衛星センサーによる実測データを中心に,統計的手法等を利用して,気候値データベースの作成と利用方法に関する研究を行う。
〔内 容〕 本年度は,米国UARS衛星に搭載されているHALOE,CLAES及びMLSセンサーの最新バージョンの観測データを入手し,これまで作成した気候値データベースの改訂を行った。また,改訂後のデータを利用した場合のADEOS衛星搭載センサーILASのデータ処理結果の変化量について検討を行った。さらに,ILASのデータ処理結果(Ver.3.47)における同様の気候値データとその極渦内外別の気候値データの作成を行い,基本統計量(平均,標準偏差,順序統計量)間の関係を調査した。
〔発 表〕 i−20

4)温帯林野生植物の環境反応性に関する研究
〔担当者〕 清水英幸
〔期 間〕 平成7〜11年度(1995〜1999年度)
〔目 的〕 地球環境変動等の自然生態系への影響が懸念されているが,蘚苔類等の体制の単純な植物は種々の環境要因の影響を受けやすく,環境影響評価の植物指標として有用である。本研究では,奥日光地域を主な対象地域とし,野生植物の生理活性や生長など生理生態的特性と環境要因との関係を調査解析する。また,野生植物の環境反応性を実験的に解析し,環境指標としての有用性について検討する。
〔内 容〕 奥日光森林地域の倒木コドラート上の植生遷移を継続的に調査するとともに,これまで調査記録してきた同地域のフロラについて,データベース化を行った。植物命名規約で認められた有効な種名(ラテン名)を基本として,各分類群(門・綱・目・科・属等)や和名,生育基物等をデータベースとしてまとめた。また,これまで調査実験等で得られた生理活性や生長データに関しても,データベース化を進めた。
〔発 表〕 i−11

 


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