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2015年3月31日

大気環境中の化学物質の健康リスク評価
~実験研究を環境行政につなげる~

環境儀 NO.56

私たちは、空気の存在をほとんど意識せずに生活しています。しかし、新生児から高齢者まで分け隔てなく、みな同じ空気を吸って生きているのです。「誰もが健康に生活できるように」それを願って大気中の化学物質の健康リスク研究を進めています。

 国立環境研究所では、環境中に存在する化学物質の有害性とそのリスク評価に関する研究に取り組んでいます。

 人類の生産活動により多種多様な化学物質が生成され、使用されています。その一部は大気や土壌、水などの環境中に排出されますが、80%以上は大気中に放出されると見積もられています。さらに、大気中には石油や石炭などの化石燃料の燃焼により生成された化学物質も排出されています。これらの化学物質の一部は発がん性などの有害性を持つため、被る影響についてその重大さと発生する頻度の両方を推定すること、つまり健康リスクを評価することが、人々の健康を守る上で必要です。

 本号では、大気環境中に存在する化学物質の有害性、特にがんの原因となる突然変異の体内での発生を定量的に評価する基礎的な研究と、さらに、国内外の知見を総合的に検討して大気中の化学物質のリスクを評価し、指針値設定などの環境施策につなげる研究を紹介します。

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