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2.デキサメタゾン (DEX)

グルココルチコイド(GC)や合成グルココルチコイドであるDEXは、核内受容体であるグルココルチコイドレセプター(GR)と結合することによって胸腺萎縮を誘導すると考えられている。DEX投与マウスの胸腺では、対照群と比較して30種類の遺伝子の発現が増加し、13種類の遺伝子の発現が減少した。Ingenuity Pathway Analysisによるパスウェイ解析の結果、GCによる胸腺萎縮の原因となることが報告されているGC-induced leucine zipper (GILZ) 5)に関連する遺伝子群の発現が上昇していることが示された。GILZがどのように胸腺萎縮を起こすかはまだ明らかにされていないが、DEX投与によってGILZの発現が上昇し胸腺萎縮を誘導することが示唆された。

なお、無機ヒ素による胸腺萎縮がGCを介して胸腺萎縮をおこすことが報告されているが、今回の研究では無機ヒ素暴露でGILZの発現上昇は観察されなかったことから、ヒ素による胸腺萎縮はGCによるGRの活性化とは異なる経路でおこることも示唆された。

図  DEXで発現が上昇した遺伝子群ネットワーク

参考文献
5) Delfino, D. V. et al. (2004) Blood, 104, 4134-4141.

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