ガイドブック発刊のお知らせ
「生態系を活用した適応策のための気候リスクアセスメントガイドブック」を発刊
2020年6月4日
福島地域協働研究拠点地域環境創生研究室で、「生態系を活用した適応策のための気候リスクアセスメントガイドブック」(翻訳、A4判、88ページ)を発刊しました。
ここ数年で、大規模災害が頻発し、酷暑となる季節も長く感じられます。身近に気候の変化を感じることが増え、それらへの対策を考える機会も増えました。本書は、自治体レベルで、気候変動への(適応)対策を、ワークショップ形式で考えていく際のガイドブックです。
本書は、ドイツ国際協力公社とイタリアのユーラック・リサーチ社が、気候リスクアセスメントの結果に基づき、生態系を活用した解決策について体系的に検討していくにはどうしたらよいか、実際に行われた手法や具体例、応用例を交えて解説し、気候変動への適応、災害リスク低減あるいは開発手法の計画策定を業務としている人々を主に対象とした英語版のデータ冊子を翻訳したものです。
今回、日本国内で気候変動に取り組む住民や自治体で活用してほしいと、原著(英語版)を翻訳し、紙媒体とし、実際の政策策定に関係する行政職員の方々や、非営利組織の方々にも手に取ってもらえるよう作成したものです。
※気候変動や気候変動に対する対策そのものを解説した本ではありません。
- 内容
- 気候変動の影響、暴露、脆弱性をワークショップ形式で分析・指標化し、その対策を立案するためのガイドブック
- 対象
- 気候変動対策を計画する行政、企業、地域リーダー
- 目次
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- 第1章 序論 本書執筆の背景
- 第2章 概念的枠組み 気候変動に関する政府間パネルが提案する社会生態系におけるリスク概念
- 第3章 ガイドライン
モジュール1 リスクアセスメントの準備
モジュール2 インパクトチェーンの作成
モジュール3 リスクコンポーネントの指標の選
モジュール4 データの収集と管理
モジュール5 指標データの標準化
モジュール6 指標の重み付けと集計
モジュール7 複数のリスクコンポーネントの集計
モジュール8 リスクアセスメント結果の提示と解釈
モジュール9 適応策の選定 - 第4章 モニタリングと評価のためにリスクアセスメントをどのように使うか
- 第5章 おわりに
問合せ先
希望する自治体や企業、個人の方などに無料配布しております。
問い合わせは、以下までお願いいたします。
国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 地域環境創生研究室(担当 大場/戸川/浅野)
〒963-7700 福島県田村郡三春町深作10-2
電話 0247 (61) 6574 / 6572
Eメール sousei@nies.go.jp