第2回国立環境研究所 E-waste ワークショップの開催について
(The Second NIES Workshoip on E-waste)

開催目的
 2005年4月28日〜30日に東京で3Rイニシアティブ閣僚会合が開催されました。会議では、各国における3Rの促進と製品・原料等の国際的な流通が大きな議題として討議されました。 経済成長に伴う廃棄物の増加や、循環資源の国際貿易が盛んになっているアジアにおいては、どちらも重要であり、緊急の課題と認識されます。同閣僚会合で発表された「ゴミゼロ社会国際化行動計画」にある
 [1] 様々な国々・機関と連携してゴミゼロ化政策を展開
 [2] アジアにおけるゴミゼロ化のための知識基盤・技術基盤を強化
も踏まえ、環境汚染防止と資源有効利用の両立のために各国の研究者が連携し、共同研究の推進や知見の蓄積により各国の3R推進や国際貿易への対応を研究面から支えることが重要です。 なかでも電気電子廃棄物すなわちE-wasteについては、発生・流通量の増大や3R対応の未整備から、研究・政策対応の両面で優先順位の高い対象となっています。
 同様の認識に立って、私たち国立環境研究所では2002年以来、「アジア地域における資源循環・廃棄物管理に関するワークショップ」を3回開催してきました。 昨年の第3回では、E-wasteに焦点を当てた「国立環境研究所E-wasteワークショップ」として、アジア各国の専門家が集い、国際資源循環や各国の中でのE-waste問題の現状と課題を共有し、E-waste問題の解決ならびに3Rに向けた課題を議論してきました。
 本年11月23日に開催する「第2回国立環境研究所E-wasteワークショップ」においては、既存の国内リサイクルシステム、インベントリーと国際貿易、環境汚染に焦点を当て、昨年同様、アジアを中心とする各国の専門家と最新の情報交換を行う予定です。 同時に開催されるバーゼル条約事務局・環境省・国立環境研究所主催の「E-waste適正管理のためのアジア太平洋地域ワークショップ」とも緊密な連携を取るとともに、本ワークショップからの研究者による学術的な貢献や議論を期待します。

日 時 平成17年11月23日(水・祝日)
場 所 ホテルヴィラフォンテーヌ汐留 4・5会議室
東京都港区東新橋1−9−2
主 催 独立行政法人国立環境研究所
参加費 無 料(事前登録が必要です)
言 語 英 語
定 員 50〜60名程度

■プログラム
9:00 開会挨拶
 西岡秀三(国立環境研究所理事 日本)
 (補足説明:寺園 淳(国立環境研究所 日本))
第一セッション:既存の国内リサイクルシステムとインベントリー
         座長:寺園 淳(国立環境研究所 日本)
9:15 村上進亮(国立環境研究所 日本)
 日本におけるE-wasteリサイクルの現状
9:40 楊 建新(科学院生態環境研究中心 中国)
 中国におけるE-wasteのフローとリサイクルの状況
10:05 Mr. Amit JAIN(IRGシステムズ南アジア インド)
 インドにおけるE-wasteの評価 −方法と現状
10:30 休 憩
10:45 笵 建得(国立清華大学 台湾)
 E-waste管理システムの効果的な運用方法 −財務面での台湾の展望
11:10 Dr. Eric WILLIAMS(カーネギーメロン大学 米国)
 IT機器の国際環境管理の現状と方法
11:35 Mr. Martin Andreas STREICHER-PORTE (スイス連邦工科大学 スイス)
 スイスWEEE リサイクルシステム:SWICO/S.EN.S"  
12:00 第一セッションの簡単な質疑・議論
12:15 昼 食
第二セッション:既存の国内のリサイクルシステムと国際貿易
         座長:村上進亮(国立環境研究所 日本)
13:20 寺園 淳(国立環境研究所 日本)
 アジアにおける E-waste問題と国際資源循環
13:45 Prof. Dr. Jung-Hoon KIM (西京大学 韓国)
 アジアの環境正義を脅かすE-wasteの越境移動
14:10 Dr. HUYNH Trung Hai (ハノイ工科大学 ベトナム)
 ハノイにおける電子廃棄物と処理に関する現状
14:35 第二セッションの簡単な質疑・議論
14:45 休 憩
第三セッション:環境影響
         座長:寺園 淳(国立環境研究所 日本)
15:00 酒井伸一(京都大学 日本)
 臭素系難燃剤と水銀からみたE-wasteと環境問題
15:25 黄 銘洪(香港バプテスト大学 香港)
 電子廃棄物リサイクルの環境と健康への影響
15:50 第三セッションの簡単な質疑・議論
16:00 休 憩
16:15 グループ討議
 進行 グループ1:村上進亮(国立環境研究所 日本)
 グループ2:阿部直也(国立環境研究所 日本)
18:00 閉会挨拶
 森口祐一(国立環境研究所 日本)

■参加登録
参加登録が必要です。
E-mailまたはFaxにて、(1)氏名、(2)勤務先(所属)、(3)連絡先(住所、E-mailアドレス、電話番号)、を明記の上、お早めにお申し込み下さい。
参加希望者多数の場合は先着順になりますので、ご容赦下さい。
 申込書
申込み送付先:FAX 03-5956-7523
         :E-mail  sakamoto@exri.co.jp
*個人情報の取扱いについて
 ・本申込書は、個人を特定する形での処理は致しません。
 ・この申込みで入手した個人情報については、一定期間を経過した時点で適切に廃棄いたします。
 国立環境研究所のプライバシーポリシー

■関連イベント
バーゼル条約事務局・環境省・国立環境研究所の主催で、バーゼル条約締約国会合が進める 「アジア太平洋地域におけるE-waste の環境上適正な管理プロジェクト」のキックオフとなるワークショップが、11月21,22,24日に三田共用会議所で開催されます。 (参加は別途登録者のみとなっています。ご了承下さい。)
 詳細は環境省ホームページをご覧下さい。
      [HTMLファイル]     [PDFファイル(英文:105KB)]

■事務局
○独立行政法人国立環境研究所循環型社会形成推進・廃棄物研究センター
  寺園・木野・森口
 Tel:029-850-2506  Fax:029-850-2572 E-mail:terazono@nies.go.jp
○エックス都市研究所
  菊原・坂本
 Tel:03-5956-7516  Fax:03-5956-7523 E-mail:kikuhara@exri.co.jp

■会場までの案内
 

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