『第4回国立環境研究所 E-wasteワークショップ』のご案内

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第4回国立環境研究所 E-wasteワークショップのご案内
日    時 平成19年11月21日(水)  13:00〜18:00
平成19年11月22日(木)  9:00〜17:40
主    催 独立行政法人 国立環境研究所
会場と定員 つくば国際会議場(エポカルつくば)
・中ホール300(21日)
・中会議室406(22日)
※2日間で会場が異なりますのでご注意下さい。
参  加  費 無料(参加登録は必要です)

開催趣旨

アジア地域においては、経済成長に伴う廃棄物発生量増加や循環資源の国際貿易が盛んになっており、なかでも、電気電子機器廃棄物すなわちE-wasteについては、不適正なリサイクル・廃棄による環境汚染の問題が指摘されるとともに、発生・流通量の増大や環境規制・処理施設の未整備などから、今後の対策の優先順位の高い対象といえます。

日本は2004年のG8サミットで3Rイニシアティブを提案して以降、2005年4月開催の閣僚会合をはじめ多くの会議で、3Rを通じて循環型社会の構築を目指す方向性や「ゴミゼロ国際化行動計画」などを世界に発表してきました。また、E-wasteについては、使用済み家電製品やパソコンなどの海外流出やその対応に国内で関心が高まるとともに、海外でも2005年よりバーゼル条約事務局が「アジア太平洋地域におけるE-wasteの環境上適正な管理プロジェクト」(2005〜2008年)が開始するなど、アジア地域などでのE-wasteの適正な管理に向けた活動が進みつつあるところです。

私たち国立環境研究所では2002年以来、「アジア地域における資源循環・廃棄物管理に関するワークショップ」を開催してきました。2004年以降は「国立環境研究所E-wasteワークショップ」として、アジア各国の専門家が集い、国際資源循環や各国の中でのE-waste問題の現状と課題を共有し、E-waste問題の解決ならびに3Rに向けた課題を議論してきました。環境汚染防止と資源有効利用の両立のためには、各国の研究者が連携し、共同研究の推進や知見の蓄積により各国の3R推進や国際貿易への対応を研究面から支えることが肝要であると考えています。

本年11月21〜22日に開催する「第4回国立環境研究所E-wasteワークショップ」においては、E-wasteの循環における有害性と資源性、インベントリー、リユース及び管理制度のあり方に焦点を当てます。各国及び国際的なE-waste問題を把握し、3R推進方策を探るために、昨年同様、アジアを中心とする各国の専門家と最新の情報交換を行う予定です。

本ワークショップへの多数の関係者のご参加とともに、有益な議論が行われることを期待します。

言語

英語(21日のみ日英同時通訳があります)

申し込み先

参加登録が必要です。WebまたはFaxにて、お早めにお申し込み下さい。

オンラインでのお申込み

 https://www3.convention.co.jp/4th_e-waste/reg.html

FAXでのお申し込み

 こちらの参加登録フォームに記入の上、Fax: 03-3508-0820 までお送りください。

備考

11月19日(月)〜21日(水)には、同じ会場で第18回廃棄物学会研究発表会が開催されます。

講演プログラム(敬称略)

11月21日(水)
12:30 受付
13:00 開会挨拶  大塚柳太郎(国立環境研究所 理事長)
13:15-14:30 セッション1「E-wasteの循環における有害性・資源性」
座長:村上 進亮(東京大学大学院)
村上 進亮(東京大学大学院)
「e-wasteの循環の評価法」
中島 謙一(国立環境研究所)
「使用済み電気電子機器の資源性 〜使用済み携帯電話のリサイクルフロー解析〜」
白波瀬 朋子, 貴田 晶子(国立環境研究所), 村上 進亮(東京大学大学院)
「パソコン中の金属量とそのサブスタンスフロー」
黄 銘洪(香港バプテスト大学 香港)
「管理されていないe-wasteリサイクルによるPOPs生成とその潜在的な健康被害」
14:30-14:45 休憩
14:45-15:55 平井 康宏(京都大学環境保全センター)
「臭素系難燃剤を含むテレビバックカバーのリサイクルに関するLCA」
Martin Streicher-Porte(EMPA スイス)
「環境、経済両面から見た中国におけるe-waste手解体の最適化」
セッション小括
15:55-16:10 休憩
16:10-18:00 パネルディスカッション「今後のE-wasteの評価方法と対策」
座長:村上進亮(東京大学大学院), 平井康宏(京都大学環境保全センター)
パネリスト:
Junewoo Park(尚明大学 韓国)
Martin Streicher-Porte(EMPA スイス)
黄 銘洪(香港バプテスト大学 香港)
長谷川敬洋(環境省)
森口祐一(国立環境研究所)
11月22日(木)
 9:00-10:15 セッション2「アジアにおけるE-wasteインベントリー」
座長:寺園 淳(国立環境研究所)
寺園 淳(国立環境研究所)
「日本とアジアにおけるE-wasteのマテリアルフロー」
杜 歓政, 李 斌, 方 偉成, 楊 華国(嘉興学院 中国)
「中国におけるE-wasteのリサイクルシステムと社会的課題」
山末英嗣、Nguyen Duc Quang、奥村英之、石原慶一(京都大学大学院)
「ベトナムにおける家電製品の使用と廃棄の現状について」
10:15-10:30 休憩
10:30-12:00 Amit Jain (IRGシステムズ南アジア インド)
「WEEE/E-waste処理施設のインベントリー研究、リスクプロファイル、経済性:インドの事例研究」
Melissa Cardenas(SAGIP フィリピン)
「中古電子製品の輸入:フィリピンのインベントリー調査」
岡かおる(エックス都市研究所)
「バーゼル条約パートナーシップ(アジア太平洋地域におけるE-wasteの環境上適正な管理)下でのE-wasteインベントリー作成」
セッション小括
12:00-13:15 昼食
13:15-15:10 セッション3「廃電子機器のリユースと越境移動」
座長:吉田 綾(国立環境研究所)
吉田 綾(国立環境研究所), 小島  道一(アジア経済研究所)
「使用済みパソコンのリユース・リサイクル・越境移動の現状」
近藤 伸亮(産業技術総合研究所)
「日中間での廃電気製品のリユースおよびリサイクルの経済性評価に関する研究」
範 建得(国立清華大学 台湾), 黄拯中(行政院環境保護署 台湾)
「持続的なIT機器の管理に関する課題と可能性:中古PCおよび携帯電話を事例として」
Jeffrey Dahmus(マサチューセッツ工科大学  米国)
「北米における電子電気機器リサイクルシステムの比較」
セッション小括
15:10-15:30 休憩
15:30-17:25 セッション4「各国の管理制度とEPR」
座長:村上(鈴木)理映(国立環境研究所)
村上(鈴木)理映(国立環境研究所)
「東アジア諸国と欧州諸国におけるEPR概念を導入したE-wasteリサイクル制度」
Charuek Hengrasmee(Electrical & Electronics Institute タイ)
「タイにおけるEPRとE-waste管理―そのアプローチと最新の論点」
Paulo Trigo Ribeiro(IN+ Center for Innovation, Technology and Policy Research ポルトガル)
「ポルトガルにおけるWEEE管理の実施―技術と業界の挑戦―」
Junewoo Park(尚明大学  韓国)
「韓国のEPRとE-wasteリサイクル」
セッション小括
17:25-17:40 ワークショップ総括  寺園  淳(国立環境研究所)
閉会挨拶  森口祐一(国立環境研究所 循環型社会・廃棄物研究センター長)

会場案内

つくば国際会議場(エポカルつくば)

http://www.epochal.or.jp/

〒305-0032 茨城県つくば市竹園2丁目20番3号

Tel. 029-861-0001

Fax 029-861-1209

最寄り駅と最寄り駅と会場までの所要時間

つくばエクスプレス つくば駅(A3出口)・・・徒歩10分

つくばバスセンター・・・徒歩10分

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