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2019年3月4日

第4回NIES国際フォーラム開催

NIES国際フォーラムレポート

NIES国際フォーラムとは

研究活動と政策決定の橋渡しの場として2015年度から開催しており今回が4回目。今回の開催地はベトナムの首都ハノイです。テーマ別セッションでは、メコン河流域の環境問題にも注目しました。

第3回NIES国際フォーラム参加者の集合写真
第4回NIES国際フォーラム参加者

今回のフォーラムのセッション

本年度は4つのテーマで発表と議論を行いました。

  • 1.洪水リスクと廃棄物管理:「研究から実践へ」-アジアの都市における洪水リスクの低減に向けた廃棄物管理の研究にかかる多分野アプローチ
  • 2.メコン河流域:メコン河流域の環境変化と新たな適応戦略
  • 3.環境と健康:アジア諸国の環境研究を通じた公衆衛生の改善
  • 4.アジアの持続可能な発展:環境社会への転換とSDGs

開会に寄せて

オープニングセッションでは主催機関、共催機関の代表者から開会に向けた挨拶がありました。国立環境研究所の渡辺理事長に続いて、日越大学の中島学長特別補佐、東京大学国際高等研究所サステイナビリティ学連携推進機構の福士教授、アジア工科大学院アジア太平洋地域資源センターの塚本センター長から2日間の会議への期待が寄せられました。中島特別補佐は、昨年は日越の外交関係樹立45周年だったことを紹介し、これからも両国がともに歩んでいくことが重要だとしました。

 続いての基調講演では、ベトナム国家大学のNhuan元総長と日越大学の古田学長から講演をいただきました。特にNhuan元総長からは、気候変動の緩和策と適応策、持続可能な開発の相乗効果について、ベトナムの教訓が共有されました。Nhuan元総長は、この3要素の相乗効果、そして目指すべき今後の「成長」のためには、科学技術政策の立案や、国内外の協働が求められるとしました。古田学長からは、日越大学について紹介がありました。持続可能な発展が理念の土台となっていることや、リベラルアーツを重要視していることなどが示されました。

主催、共催機関の代表者たち

この2日間、実際にはどのような議論がされたのでしょうか。次号からは各セッションの様子をお知らせいたします。

(文・杦本友里(研究事業連携部門))
(写真・成田正司(企画部広報室))