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2010年12月9日

COP16/CMP6 ~メキシコ・カンクンの現場から~第3回日本政府サイドイベントにおいて「いぶき」(GOSAT)が紹介される

日本政府主催のサイドイベントにおいて「いぶき」(GOSAT)が紹介される

 COP16/CMP6開催初日の11月29日(月) 、日本政府主催のサイドイベント「REDD+(注)における日本の貢献」が開催されました。国立環境研究所(NIES)では、宇宙航空開発研究機構(JAXA)および環境省(MOE)と共同で温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」によるGOSATプロジェクトを推進していますが、このサイドイベントの中で、GOSATプロジェクトの概要とその成果が紹介されましたので、その様子を報告します。

 GOSATは二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス濃度を測定する人工衛星であり、2009年に世界で初めて打ち上げに成功して以来、気候変動予測や温室効果ガス排出削減等につながる多くの研究が進められています。このサイドイベントでは、GOSATプロジェクトの概要と、GOSATが観測した温室効果ガス濃度のデータをもとにした、森林による二酸化炭素の吸収・排出量の算出を通じた森林炭素収支評価とREDD+への貢献の可能性について発表されました。

 なお、現地会場に開設しているNIESの展示ブースでも、GOSATによって得られた最新の温室効果ガス観測データや観測画像等を紹介しています。

写真:会場でのGOSAT紹介の様子

(注)REDD+ (レッドプラス)
開発途上国における森林の減少及び劣化の防止による、森林からの温室効果ガスの排出削減(REDD)という取り組みに、植林や森林の保全等による炭素貯蔵の積極的な増加の手法を付加した活動。

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