たとえば、海面上昇に対する適応策には、防護、順応、撤退の3つの方法があります。防護は、堤防を築いたり、かさ上げして住宅やインフラを守る方法です。順応は、しだいに高くなる海水面に対して床を上げたり、高床式の住宅をつくるなどの工夫です。撤退は、海水面の上昇によって浸水する前に、住宅や施設を後方へ移動させる方法です。
熱波に襲われたヨーロッパでは、適応策を強化するため、左の図に示したような熱波対策を世界保健機関(WHO)が奨励しています。
適応策は、穀物生産や気温の影響を受ける産業では、普通に取り入れられていることです。たとえば、夏の気温が1℃上がるだけで清涼飲料水などの販売が伸びるので、過去のデータから気温と販売量の関係を見いだし、気温の予測によって生産量を変えるといった計画がそれにあたります。 |