温暖化は、降水の量や地域的な降水パターンを変化させます。温暖化が進むと、中央アジア、地中海沿岸、南アフリカ、オーストラリアでは降水量が減少し、乾燥化が進みます。その結果、深刻な水不足がおこるでしょう。
水不足に悩む人々は、現在でも世界中で17億人にもなります。2025年には50億人に達すると予測されています。途上国では、水不足によって経済発展が阻害される可能性も大きいでしょう。水資源の問題については、2002年のヨハネスブルクサミットでも懸案事項の1つとして大きく取り上げられました。
一方、中緯度地域や東南アジアでは、降水量が増加すると予測されます。世界の河川流量の変化を予測した左の図でもそれがわかります。とくにダムや貯水設備の貧弱な東南アジア諸国では、洪水による被害が心配されています。
また、温暖化すると冬季の雪が雨に変わり、これまでは春の雪解け時に流出していた河川流量のピークが冬にシフトします。事実、アメリカではこうした流量ピークのシフトが観測されています。
日本では、積雪の減少が予測されています。北陸、東北、北海道などの豪雪地帯が減少すると、水資源や自然生態系に影響が現れるのではないかと懸念されています。 |