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人為的な温暖化の進行は将来のCO2の排出量に左右されますが、これは世界がどのように発展していくかによって違ってきます。そこで、IPCCでは人口、経済、エネルギー利用、技術開発などを想定して将来の道筋(シナリオ)をえがき、これをもとにしてCO2の排出量を推定しています。このシナリオをIPCCの「排出シナリオ」と呼んでいます。
排出シナリオの道筋は、「グローバル化するか、地域ブロック化するか」の方向と、「経済重視か、環境重視か」の方向の4つに大きく分かれます。これらを「A1、A2」「B1、B2」と呼んでいます。
A1は高成長型社会で、さらに、今後も化石燃料を使い続ける社会 (A1FI: Fossil Intensive、化石燃料集中利用)、非化石燃料や新エネルギー技術(たとえば、太陽エネルギーやバイオマスエネルギー)を利用する社会(A1T:
non-fossil energy sources)、化石燃料と新エネルギーをバランスよく使う社会(A1B: Balanced across
all sources)の3つに分かれます。
A2、B1、B2はそれぞれ多元化社会、持続的発展型(循環型)社会、地域共存型社会と呼ばれています。 |