タイトル(水をめぐる新しい環境創造に向けて)
 

 

タイトル(環境全体から水を見る視点)

グローバルな意味合いでは21世紀は水資源がきわめて重要と考えられていますが、湖に関しては近年、その機能のうち水資源としての需要は減少する傾向にあります。経済の停滞にともなって水需要が低下し、またペットボトル入りの飲料水を購入する人が増えるなど、水消費行動に変化が見られることも需要減少の一因です。

湖に期待されるのは水資源としての役割だけではありません。水生生物が快適に生きられ、人々が憩う場であることも湖の大切な役割です。水質保全にとどまらず、環境全体のなかでの水を見る視点が今求められています。水だけを見ていては結局のところ水質の改善は実現しないのです。水質は土地利用政策の結果の一端であるとも言えるでしょう。

タイトル(循環型社会と霞ヶ浦)

これまでは生活雑排水も屎尿も、下水に流して処理することが前提でした。これでは結局負荷は下流に押し寄せ、水処理の負担が大きくなる一方です。

しかし、ここで発想を変えて下流に流すことなく地域ごとにリサイクルするシステムを構築することはできないでしょうか。悪者扱いされているリンは地球上の枯渇資源です。地域でエネルギー資源も窒素・リンも回収し、農村と都市で循環するシステムを作ります。そのための技術開発がこれからの課題です。

研究室レベルではすでに検討されている循環の技術も、まだ地域単位で実証するまでには至っていません。しかし、水のさらなる高度処理より、地域分散型処理システムの構築に将来の可能性を見いだす研究者は少なくないのです。

タイトル(愛される霞ヶ浦・愛される国土に)

きれいな霞ヶ浦は行政の取り組みだけでは実現しないでしょう。湖をよくするためには人々の湖への愛着を高めることが不可欠です。これまでも、また現在も周辺市民の湖に対する関心は高く、霞ヶ浦をよくするためにさまざまの活動がおこなわれています。霞ヶ浦を訪ねたい湖に、日本を行ってみたい国にしたいものです。堤防に桜を植え、花の名所とするのも一案でしょう。心地よく過ごせる観光施設も歓迎です。愛される霞ヶ浦にするためのアイディアをみんなで考えたいものです。

(独)国立環境研究所のホームページ
「水・土壌」研究の案内

*「湖や沼の水環境を考える 霞ヶ浦の場合」のページの解説は、渡辺正孝水土壌圏環境研究領域長(当時)と、今井章雄湖沼環境研究室長(当時)の協力を得て作成しました。

 

霞ヶ浦はどう利用されているでしょう 霞ヶ浦の水質は改善されたでしょうか 水をめぐる新しい環境創造に向けて 湖や沼の水環境を考える−霞ヶ浦の場合−トップページに戻ります 「国立環境研究所ホームページ」に戻ります