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苫小牧フラックス観測サイトにおける微気象学的CO2フラックス観測データ

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苫小牧フラックス観測サイト (TMK) では、北海道の冷温帯落葉針葉樹林において森林生態系の炭素循環機能に関する総合観測研究を行っていましたが、2004年の台風18号の影響でタワーが倒壊し、同じ条件での観測の継続ができなくなりました。提供データは台風以前の2001~2003年のフラックスと気象データです。このデータセットはAsiaFlux Database (http://asiaflux.net/index.php?page_id=23) からも提供されています。

概要

作成者
平田 竜一
国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域 地球環境研究センター
NIES研究者ページ: https://www.nies.go.jp/researchers/300173.html
データ公開日
2021/06/11
データ提供期間
2001/01/01 - 2003/12/31
データ提供機関
国立研究開発法人 国立環境研究所
Email: cgerdb_admin(at)nies.go.jp
DOI
ファイル形式
CSV
データ容量
16.1 MB
バージョン
ver.3.1 (最終更新日: 2021/06/11)
データセットの言語
英語

データセット

観測項目
正味生態系CO2交換量
CO2フラックス
顕熱フラックス
潜熱フラックス
摩擦速度
全天日射量(入射)
全天日射量(反射)
長波放射(入射)
長波放射(反射)
正味放射量
透過放射量
吸収放射量
全天日射アルベド
光合成有効光量子束密度
反射光合成有効放射量
透過光合成有効放射量
吸収光合成有効放射量
光合成有効放射アルベド
風向
風速
気圧
気温
飽差
相対湿度
降水量
地中熱流量
地温
土壌水分量(体積含水率)
時間分解能
30 分
観測期間
2000/09/01 - 2004/09/08
観測局
苫小牧フラックス観測サイト
緯度経度: 42.73697°N, 141.5186°E
標高: 140 m
観測高度: 41, 40, 38, 32, 27, 26, 22, 18, 16, 14, 12, 8, 6, 5, 3, 1.5, 1, 0, -0 .05, -0.1 -0.2, -0.5 m
測定方法
北海道苫小牧国有林のカラマツ林における正味の生態系CO2交換量(NEE)を、高さ42mの観測タワー上で渦相関法により測定した。三次元の風向風速は超音波風向風速計を用い、CO2の濃度変動はクローズドパスのCO2/H2Oガス分析計を用いて高度27mで測定した。データは10Hzの頻度でサンプリングし、記録した。CO2濃度の鉛直プロファイルは1-26m の7高度で測定した。
計算方法
クローズドパスガス分析計で測定されたCO2の濃度は、2種類の標準ガスを1日1回流して校正した。正味生態系炭素交換量(NEE)はECによるフラックス(F_EC)と、EC測定高度以下の貯留フラックス(Fs)の和として表される。F_ECは、鉛直方向の風速とCO2濃度変化のコバリアンスとして得られた。乱流フラックスの30分値に適用したクオリティコントロールの設定については、出典とともに本データに付随するインフォメーションファイルに記載した。Fsについては、7高度におけるCO2濃度の鉛直プロファイルから30分毎の貯留変化フラックスを求めた。
キーワード
【GCMD_Platform】
In Situ Land-based Platforms > Ground Stations
【GCMD_Science】
LAND SURFACE
【自由記述】
NEE
渦相関法
微気象
落葉針葉樹林
更新履歴
【2021/06/11】
2001年から2003年までのフラックスと気象データをAsiaflux Database Format (csv file)で作成, ver3.1.
Ver3.0から3.1への更新に伴い、公開パラメータの一部を変更。補足資料(Parameters_v3.0_v3.1.pdfファイル)のver.3.0とver.3.1のパラメーター対応表を参照。
【2016/10/05】
2001年から2003年までのフラックスと気象データをNASA Ames Format 1001とcsvファイルで作成。Ver. 3.0.

貢献者

貢献者
高橋 善幸
プロジェクトマネージャー
国立研究開発法人 国立環境研究所 地球システム領域 地球環境研究センター
NIES研究者ページ: https://www.nies.go.jp/researchers/100114.html
平野 高司
監修
北海道大学 大学院農学研究院
ウェブサイト: https://researchmap.jp/read0021106/

参考情報

補足資料
サイト情報:SiIn_TMK_2001-2003_05.pdf
2001年のフラックスと気象データについての説明:
FxMt_TMK_2001_30m_03-1.pdf

2002年のフラックスと気象データについての説明:
FxMt_TMK_2002_30m_03-1.pdf

2003年のフラックスと気象データについての説明:
FxMt_TMK_2003_30m_03-1.pdf
ver.3.0とver.3.1の公開パラメータ比較表:Parameters_v3.0_v3.1.pdf
参考文献
Hirata, R., Saigusa, N., Yamamoto, S., Ohtani, Y., Ide, R., Asanuma, J., Gamo, M., Hirano, T., Kondo, H., Kosugi, Y., Li, S-G., Nakai, Y., Takagi, K., Tani, M., Wang, H. 2008. Spatial distribution of carbon balance in forest ecosystems across East Asia, Agricultural and Forest Meteorology, 148, 761-775, DOI:10.1016/j.agrformet.2007.11.016.
Saigusa, N., Yamamoto, S., Hirata, R., Ohtani, Y., Ide, R., Asanuma, J., Gamo, M., Hirano, T., Kondo, H., Kosugi, Y., Li, S-G., Nakai, Y., Takagi, K., Tani, M., Wang, H. 2008, Temporal and spatial variations in the seasonal patterns of CO2 flux in boreal, temperate, and tropical forests in East Asia, Agricultural and Forest Meteorology, 148, 700-713, DOI:10.1016/j.agrformet.2007.12.006.
Hirata, R., Hirano, T., Okada, K., Fujinuma, Y. Inukai, K., Saigusa, N., Yamamoto, S. 2005. Effects of wind speed and direction on eddy fluxes over a larch plantation, Journal of Agricultural Meteorology, 60, 741–744.
Liang, N., Nakadai, T., Hirano, T., Qu, L., Koike, T., Fujinuma, Y., Inoue, G. 2004. In situ comparison of four approaches to estimating soil CO2 efflux in a northern larch (Larix kaempferi Sarg.). Agricultural and Forest Metrology, 123: 97–117, DOI:10.1016/j.agrformet.2003.10.002.
Wang, H., Saigusa, N., Yamamoto, S., Kondo, H., Hirano, T., Toriyama, A., Fujinuma, F. 2004. Net ecosystem CO2 exchange over a larch forest in Hokkaido, Japan. Atmospheric Environment, 38: 7021-7032, DOI:10.1016/j.atmosenv.2004.02.071.
Hirano, T., Hirata, R., Fujinuma, Y., Saigusa, N., Yamamoto, S., Harazono, Y., Takada, M., Inukai, K, Inoue, G. 2003. CO2 and water vapor exchange of a larch forest in northern Japan. Tellus. 55B: 244–257, DOI:10.1034/j.1600-0889.2003.00063.x.

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引用の書式
本データセットを引用する場合は、以下のように表記しなければならない。
平田竜一 (2021)、苫小牧フラックス観測サイトにおける微気象学的CO2フラックス観測データ、Ver. x.x *1、国立環境研究所、DOI:10.17595/20210611.001. (参照*2: YYYY/MM/DD)
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