気体イオン源


    NIES-TERRAには、試料中の注目している元素を負イオンに変える負イオン源として固体試料用イオン源 MC-SNICSと気体試料用イオン源 MGF-SNICSのふたつを有しています。MGF-SNICSで発生した負イオンは同時入射系へと導かれ、特定の同位体から構成されているものだけを選別され、加速器に入射されます。

    MGF-SNICSは気体の二酸化炭素などから直接炭素負イオンを生成させるために開発されたガスイオン源です。1回の測定で12個の試料を装填できます。試料はリザーバーからキャピラリーを通じて、カソード内部にあるチタン製ターゲットへと拡散し、そこでセシウム正イオンによってイオン化されます。この気体イオン源は英国オックスフォード大学についで世界で2台目の装置です。極微量の試料でも効率よく測定することが可能になることが期待されるので、従来では測定が困難であった微量の環境撹乱因子における測定に威力を発揮するはずです。
   
   気体イオン源の外観

  気体イオン源の内部

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