MGF-SNICSは気体の二酸化炭素などから直接炭素負イオンを生成させるために開発されたガスイオン源です。1回の測定で12個の試料を装填できます。試料はリザーバーからキャピラリーを通じて、カソード内部にあるチタン製ターゲットへと拡散し、そこでセシウム正イオンによってイオン化されます。この気体イオン源は英国オックスフォード大学についで世界で2台目の装置です。極微量の試料でも効率よく測定することが可能になることが期待されるので、従来では測定が困難であった微量の環境撹乱因子における測定に威力を発揮するはずです。
気体イオン源の外観